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人間関係学部 心理学科 心理学科 Today

2013年02月14日

心理学科における多彩な体験型学習としてのボランティア活動や実習授業

 心理学科では、学部生が学内外の様々な臨床現場や社会におけるボランティア体験や実習体験を通して、心理学に関する幅広く実践的な学びができるように、多彩な体験実習型教育プログラムを用意して、学生の学びを支援しています。そのうちの一部は、大学院での学びである教育臨床実習へのつなぎとなるようにも位置づけられています。

 体験できる主な活動

  1. 福岡女学院中学・高校で大学院生が実習としておこなっている「とーく・るーむ」活動へのボランティア参加 【記事① 記事②
  2. 授業科目「フィールドワークA,D」における小学校での学習指導体験 【記事①
  3. 授業科目「フィールドワークF,G」実習での田植えや稲作作りによる「命の教育」の実践 【記事① 記事② 記事③ 記事④
  4. 長期休暇期間中のインターンシップによる企業就業体験
  5. 韓国への研修旅行と韓国の大学生との交流・授業体験【記事①
  6. 海外への長期留学の支援 【記事① 記事②

(担当:米川)

投稿時間:2012年10月 6日 15:18 | 固定リンク

2013年02月14日

留学体験記

韓国の文化や考え方に触れ、改めて日本について考えた1年間でした

 

 私は、韓国の首都ソウルにある延世大学の言語研究教育院の中にある韓国語学堂で1年間韓国語を学んできました。学校はソウル市のミョンドンという繁華街から15分のシンチョンという町にあります。延世大学は国内外でとても有名な学校で、韓国語学堂も韓国で一番初めに出来た、歴史のある教育院です。学生数も多く1学期約1600名在籍しています。

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 韓国は近年観光で訪れる人が増え、わたしも韓国には留学前から何度も旅行で行ったことがあり旅行程度の韓国語なら話せていたため、留学することに関してあまり不安はありませんでした。しかし、いざ留学生活が始まってみると、登録や契約など自分ひとりでしなければならず、今まで訪れたことのある韓国とはまるで違いました。しかし、それが出来たときはとても成長できたという達成感がありました。また、周りの友人や先生方にたくさん助けていただき、とても感謝しています。

 学校では語学の授業のほかに、1学期に一回文化授業がありました。伝統楽器を演奏したり、伝統衣装を着て日本とは違うお茶の文化を学んだりとさまざまな体験をしました。また上のレベルになると、授業でニュースや新聞の内容を取り上げ、そこから韓国の文化や韓国人の考え方を知りました。

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 また、日本ではあまりすることのない、戦争の話をする機会がよくありました。韓国の学生だけでなく、ほかの国、特にアジア圏の学生から、戦争についてどう思うか質問されました。今まで、友達同士で戦争の話をすることなどなかったので、はじめは戸惑いましたが、改めて日本人としてちゃんと意見を持たないといけないと感じました。

 戦争のことだけでなく、日本のことについて聞かれる機会が多く、日本について知らなかったことや、知っておかなければいけないことを改めて学ぶ機会になりました。

 また、語学学校に通っていて学校に韓国人がいなかったので、行事に参加したり積極的に韓国人と交流し、生の韓国語に触れるように努力しました。

 1年間とてもいろいろな経験をし、韓国語も上達しました。しかしこの経験を無駄にしないよう。これからも勉強し続け、これからの人生に生かしていきたいです。

(4年生 Yさん)

投稿時間:2013年2月14日 11:15 | 固定リンク

2013年01月25日

アメニティに関する資格

 本学で取得可能なアメニティ関連の資格としては、日本生理人類学会が認定するアメニティスペシャリスト(生理人類士2級)とアメニティコーディネーター(生理人類士準1級)があります。この資格は、色彩やデザイン等の関連分野において、人に優しい製品の開発に携わり、真に健康で快適な生活環境の構築に貢献する人材を育成することを目的としています。
 アメニティとは、環境が心理的、生理的に快適で安全であることを言います。この資格は、現代の環境が人間本来の生理機能や心理にどのような影響をあたえているかを検証し、生活のアメニティを豊かにする学問を修めた人に与えられます。

  2012年度の心理学科の合格者は、生理人類士準1級10名、生理人類士2級21名の合計31名でした。                           

(担当:船津)

 

アメニティ関連資格の取得を目指して勉強している学生の感想:

「私と生理人類学との関わり」

  私は生理人類学を学ぶにつれて、日常生活で何気なく取る姿勢や動作は、心身の疲労やストレスに大きく影響していることを知りました。そのため近年では、そのことを視野に入れ、身の回りの製品や空間のデザインのあり方を考慮する必要があると考えるようになりました。
 そしてこの度、家具メーカーへ企業研修に伺い、家具デザインを制作させていただくことになりました。家具とは生活全般に関係し、暮らしに重要な役割を果たしており、家具のあり方は人間のあり方にも影響しているものではないかと考えます。生理人類学で学んだ知識を生かし、人間の身体特性を尊重したデザインを考案することが出来ればと考えております。また環境に良く、素材の良さを生かした、温かみや心地よさを感じられるような家具製品の制作を心がけたいと思っております。そのためにも生理人類学の学問により一層励み、知識を深め、私の周りの方々やたくさんの方々が、幸せに暮らしていけるようなお手伝いが出来るよう精進していきたいです。

(2年生 Yさん) 

投稿時間:2013年1月25日 11:25 | 固定リンク

2013年01月24日

大学院生の自主研修と学生ボランティア:高齢者施設における「回想法」の実践

 回想法は、アメリカの精神科医R.バトラーが提唱した心理療法で、高齢者の心理的アプローチの手法としてよく使用されています。この療法では思い出の品や昔の写真などを題材に語り合い、よき聞き手から傾聴されることで高齢者の心理的安定を図ります。高齢者はこの作業を通して、自分の人生の意味や価値を再認識し、人生を肯定的にとらえて、死に対する準備という老年期の課題に取り組むといわれています。

 このような回想法を「お話会」と称して、私たち大学院生は近隣のグループホーム2か所で、それぞれ月に1回1時間程度実施しています。お話会では毎月テーマを決めて、そのテーマに沿った昔の写真を数枚用意し、高齢者の思い出話に耳を傾けます。その際写真だけでなく、外出する機会の限られている高齢者のために、草花など季節を感じ五感に訴えかけるような素材を使用することもあります。また季節の童謡や昔の歌謡曲の歌詞カードをカラフルな絵や写真を盛り込んで作り、グループで歌っています。なかなかお話にのってこられない認知症の進んだ方も、歌はよく覚えているようで率先してとても楽しそうに歌われるのが印象的です。昔の歌謡曲など私たち学生は知らないものばかりですが、あえて事前に練習していくということはせず、人生の先輩に教えていただくという姿勢で取り組んでいます。

 お話会には学部生にもボランティアで入っていただいていますが、日頃なかなか高齢者と接する機会が少ないためか、月に1回の穏やかで心満たされる時間がとても貴重な体験になっているようです。一度回想法に参加した学生は「すごく楽しかった。お年寄りに元気になってもらおうと思って行ったのに、かえって私たちが元気をもらった。また絶対行きたい」と口を揃えて言います。高齢者の方々も月に1回のお話会を心待ちにしておられ、帰り際には「あなたたちが来ると私たちも20歳若返る。ああ楽しかった。来月もまた来てくださいね。待ってますよ」とおっしゃってくださいます。

 回想法は私たち学生にとって気忙しい学校生活の中でほっとできる癒しの時間です。同時に様々な体験を重ねて今日まで生きてこられた人生の達人に敬意の気持ちを抱き、自分たちも今後困難があっても力強く生きていこうと励まされる時間でもあります。このように高齢者、学生双方にとって和やかな時間と生きる力をもたらしてくれる回想法を、来年、再来年、それ以降も絶やすことなく続けていけたらよいなと思っています。

(修士1年 Tさん)

投稿時間:2013年1月24日 11:42 | 固定リンク

2013年01月18日

連載記事 サークル活動体験記

 学生生活では、サークル活動に打ち込むことは、授業やゼミに参加して勉学に励むことと同じくらい大切な時間の過ごし方です。サークル活動の中では、人間心理に関する現象も沢山体験することができます。一生懸命取り組むことで、“大切な何か”を得ることができることでしょう。心理学科の学生の皆さんに、サークル活動について自分たちの体験を語ってもらっています。

 

【これまでに掲載されているサークル】

 サークル活動体験記(1): ワンダーフォーゲル部

 サークル活動体験記(2): 社会福祉研究部

 サークル活動体験記(3): バスケットボール部

 サークル活動体験記(4): 創作舞踊部

 サークル活動体験記(5): 写真部

 サークル活動体験記(6): 学友会総務

 

【体験のなかにある学び】

 サークル活動を通して、活動している人達は授業とは違う「学び」を体験しているようです。

 どの学問領域でも同じですが、ある領域の学問を一生懸命勉強して、その領域固有な専門知識や技術を身に付けると、それは単に知識として個人の中に蓄えられるだけでなく、自然とその知識や技術がその人の考え方やもののとらえ方、ひいては行動に大きな影響を与えてくると思われます,いわゆる専門性に根ざした考え方、あるいは専門領域に固有な視点、考え方といったものにあたります。

 心理学科では、授業やゼミでは個人の内面を深く識ることや人間関係に関する学びを主に行っています。授業で学んだ「人の心理」に関する知識は、それを知っているだけでも、現実の日常生活や社会的活動のなかで活かされるようになります。さらには、それらは意識することでもっと確実なものとなり、その人固有の視点→個性ともなっていくと考えられます。

 (担当:米川)

投稿時間:2013年1月18日 14:37 | 固定リンク

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