2011年09月02日
心理学科では小学校の子ども達をサポートするための実習が始まりました!
心理学科では、近隣の小学校(那珂小学校)に大学生が訪問し、子ども達の学習・心理支援を行う実習を始めました。実習を行う大学生は3年生。2年間積み重ねた心理学の学びを、小学校で子ども達と関わることを通して体験的に、実践的に学ぶ実習です。
授業中は学習支援をし、その他の時間では、子ども達と自由に関わりながら、子ども達のこころを理解し、支える関係を作る働きをします。実習は、決まった曜日に週1回、毎週訪問します。朝の会から昼休みまで子ども達と関わります。
1学期の実習を終えた学生達の感想
- “子どもが持つちから”への気づき
「子ども達は自分たちの世界を持って、一生懸命生活している。一生懸命仲間と生活し、自分なりに状況を把握し成長している。」
「子ども達は担任や友人との関係の些細な変化に非常に敏感、状況に合わせて態度を変化させる。子ども達の持つ感覚の鋭さに驚かされた。」
「1つの行動の背景に子どもなりの理由、言い分がある。大人と同じように、毎日いろいろなことを考え、活動している。」
- “子どもの発達”への気づき
「1歳の年の差が、異性に対する認識、グループ構成の変化、人間関係のとり方、休み時間の過ごし方など、子どもの発達面に与える影響の大きさを感じた。」
- 子どもとの関わりを通して“自分が変わる体験”
「子ども達を通して、自分を知ることができた。わかっているようでわかっていない自分のことを、子ども達を通して少しずつ理解できる度にこの活動の面白さを実感した。」
「この活動を通して、自分の行動・態度・発言が少しずつ変わることを実感した。」
「大学の中では学生として甘えている部分があったが、自分が大人であることを意識・自覚し、自分の行動を振り返るようになった。」
「学ぶこと・考えること・気づくことが本当に多かった半年間だった」「教科書では学べない貴重な体験だった」と多くの学生が述べており、子ども達から多くのことを学ばせもらうと同時に、子ども達をサポートするやりがいを実感できる実習でした。
子ども達と接することはとても難しく、学生達は毎回考えさせられたようですが、最後まで実習を行えた原動力は、日々変化する子ども達と会うことの楽しさにあったようです。不安と緊張でいっぱいの学生達を導いてくれたのはこども達でした。初めて実習に行った日に、子ども達が積極的に話しかけてくれた嬉しさを学生達は皆、口にします。
「子ども達からたくさんの元気をもらった!」
「実習を通して子どもがもっと好きになった!」
本実習を受け入れ学ぶ場と支援の場を提供して頂いた那珂小学校の先生方、子ども達に感謝します。
2学期からも引き続き実習を行います。また子ども達のいろいろな顔に出会えることを楽しみにしています。
(担当:奇恵英・重橋のぞみ)