福岡女学院大学 トップページ > 学部・学科 > 人間関係学部 心理学科 >  心理学科 Today

人間関係学部 心理学科 心理学科 Today

2013年10月17日

教員から受験生へのメッセージ:藤村ゼミ紹介

 ここでは、藤村ゼミの3年生(人間観開学演習A・B)と4年生(卒業研究)の活動の様子を写真とともにお知らせします。


 3年次の初めには、各学生が興味のある心理学の論文を選び、その要約をゼミで発表します。ゼミを通して、複数の論文に触れることになりますので、どのような研究がどのように行われているかを知ることができます。その後は、4~5名のグループに分かれて実際に自分たちで調査研究を行います。

 今年は「成功と失敗の経験から人はどう学ぶのか?」、「強いチームはどのような特徴があるのか?」、そして「風評被害はなぜ生じるのか?」といったテーマについて、3年生が調査を行っています。グループでの活動は、思うよりも大変ですが、学生同士が助け合いながら報告会に向けて研究を進めています。各グループが数ヶ月をかけて行ってきた活動の成果は、他大学との合同ゼミなど、学外に出て発表を行い、意見交換を行います。

藤村ゼミ131017N1.jpg

【2012年の他大学との合同ゼミの様子】

 

 また、3年次にはゼミ旅行も実施しています。昨年は別府旅行に行ってきました。時には生き抜きも大切ですね。

藤村ゼミ131017N2.jpg

【2012年夏に別府湾を前にゼミ生でジャンプ】

 

 そして、4年次には、各学生がそれぞれのテーマについて卒業研究を行います。テーマは、社会心理学や産業・組織心理学の領域に関わるものが多く、過去には以下のような研究がなされています。

  • 大学生の就業志向と進路行動の関連性
  • 高業績者の行動分析~生命保険営業職者のインタビューから
  • 部活動におけるチームワーク ―目標の共有を通して
  • 利用歴が意思決定における後悔に及ぼす影響
  • 女子大生のブランド選択:洋服購入時の選択基準と心理的効果
  • インターネットにおけるクチコミの効果:感情表現と事実表現はどちらが有効か? 

 

 2年間のゼミを通して、心理学の視点と手法を用いて、私たちの日常生活を捉えなおしていきます。その経験を通して、「考える力」、「調べる力」、「実行する力」そして「伝える力」を養うことができればと考えています。

 苦しくも楽しい心理学の世界に、どうぞお越しください。

藤村ゼミ131017N3.jpg

【過去の卒業研究発表会にてゼミ生の一部】

藤村ゼミ131017N4.jpg

【卒業式のガウン姿】

(担当:藤村)

投稿時間:2013年10月17日 15:00 | 固定リンク

2013年10月10日

インターンシップ体験記(1):社会人として働く

 私がインターンシップに応募したのは、今の私がどれほど社会で通じるのか、今の私には何が出来て、何が出来ないのかを知り、受身な自分を変え、何事にも興味、関心をもち積極的に行動するためでした。また、社会人と学生の違いを自分の経験を通して実感することができ、普段の大学生活では体験できないようなことを体験し、自分を成長させる良い機会だと思ったためです。

 実際に参加して体験、学んだものは、社会人は臨機応変な対応が必要とされることです。私の普段の生活で、落ち着いてやれば出来ることも、急な変更や予測しなかった事態が起こると、焦ってしまい、その後にまで影響することがあります。仕事を通して焦ってしまう理由は、準備が足りなかった、そういった事態が起こる状況に慣れてないからだと気づき、今後の生活での課題になりました。一方、自分は意外にも積極的に行動することが出来る力を持っていたということも分かりました。学部時代にこういう体験が出来たことで、今まで20年間生きてきた経験がどのくらい通用するのかを確認し、また大学での学びが自然と身についていることを確認できたと思います。

 私がインターンシップでお世話になった時期は、大きなイベントがいくつも重なっていて、職員の方々は大変忙しい時期でした。忙しそうな中で、職員の方々は何を望んでいるか、何を考えて仕事をしているのかということに関心を持ちました。そのため、周りをよく見て、邪魔にならない程度に、積極的に「私にお手伝いできることはありますか?」と聞くようにしていました。忙しくてあとに回していた仕事の中で、私にも出来る仕事をいくつか任せていただき、とても充実していました。このような見方、気づき、行動を可能にしたのは他者の心の理解、環境や状況の分析力など、心理学を学ぶ中で身についたものだと思います。

 私の主な仕事は、文章作成や、コピー取り、電話対応等の事務作業でしたが、コミュニティセンターや小中学校など外まわりの仕事等にも参加させていただきました。どの仕事に対しても、「相手がいる」「先を見据えた行動」を意識して臨みました。文章作成では、見る人に対して、どうすれば見やすく、分かりやすいものが出来るか、また、このあとコピーが必要だろうから、コピー機のカードが必要だなと考えることや、外回りでは、直接人と関わり、話を聞くので、心理学科では、よく人の話を聞く練習をしているので、そういった場面では、仕事の基本になることは、既に大学で学べているのだと実感することが出来ました。

 最終日では、子どもたちにボートやカヌー等の海洋スポーツを推進する事業の一環として、小学校に行き子どもたちと関わる機会がありました。その体験の中で、自然と彼らの行動を観察していました。インターンシップの体験から、心理学を学んでいて、物事を主観的だけではなく、いろんな方面から、広い視野で考えることを自然に行うようになっているのだと思いました。

 職員の方一人一人と、個別にお話させていただく時間があったのですが、そこで私が感じたのは、皆さんどんなに忙しい中でも、「地元を文化やスポーツの力を通して、より良くしたい、より元気にしたい。」ということをいつも考えながら仕事をされていることでした。私はこの中で一緒に働かせて頂き、同時に、自分の住んでいる地域のためにこんなにも頑張って活動してくれている人多々がいることを知ることが出来て、本当に良かったです。 

(3年生 Gさん)

投稿時間:2013年10月10日 10:09 | 固定リンク

2013年10月07日

【教員レポート】サート(主動型リラクセイション療法)の展開:子育て支援・学校ストレスマネージメント

 心理学科科目の一つである「臨床心理学基礎実習Ⅰ」では、いくつかの心理療法の基礎を学びますが、その一つにサート(主動型リラクセイション療法;Self-Active Relaxation Therapy)があります。簡単に習得することができ、授業で学んだものを家族に、友人に実践してみて喜ばれたという報告もしばしば聞こえます。

 サートは福岡女学院大学を中心に研究・実践が活発に行われ、全国に発信されています。精神疾患や心理的不適応からの回復の援助だけでなく、より健康に、生き生きと生活するための手法としても取り入れられ、職場のメンタルヘルスケア、学校教育、子育て支援など、様々な場面で役立っています。

 ここでは、子育て支援の一環である「リラクセイション教室」の実践と小学校で行われる「らくらく体操」の実践を紹介します。

 子育て支援に関しては、福岡女学院幼稚園の保護者を対象に、「リラクセイション教室」受講者を募り、1対1でサートを行います。日頃子育てに追われ、自分を顧みる余裕がないお母さん方は、自分だけの、自分をじっくり味わう時間を持つことで、身体が楽になるのはもちろん、“子どもと楽しく遊べる”、“家事に意欲が出る”、“普段イライラすることが減った”、“イライラするときには、自分の状態をチェック、肩を動かしたりして落ち着く”など、心の変化も得られるようです。

サート子育て支援N1.JPG

 学校ストレスマネージメントとしては、最近近隣の小学校にサートが取り入れられている例を紹介します。朝の会が始まる前に、全員そろって「らくらく体操」をするということで、テレビモニターで案内する「ひとりサート」をみんなで行います。小学校2年生から5年生まで実践しているクラスは様々ですが、“楽になった”“気持ちいい”“ほっとする”など、子ども達の感想は共通しています。

サート小学校N1.JPG

 通常学級だけでなく、特別支援学級にも導入され始めています。特別支援学級の子ども達にはまず「らくらくな感じ」を体験してもらうことで「らくらく体操」(ひとりサート)への意欲を高めることを目的に、一人一人に対して1対1の基本的サートを行います。自分の身体の感じをとてもよく気づいたり、「らくらく」をしっかり実感したりと、子ども達の新たな一面の発見もあり、今後さらに活用されていくことが期待されています。

(担当:奇)

投稿時間:2013年10月 7日 13:33 | 固定リンク

2013年10月03日

2013年度前期 フィールドワークA(小学校)体験記

 私が小学校のフィールドワークを履修するきっかけになったのは、2年次の時に行われた基礎演習・応用演習合同講演会で、フィールドワークに参加している3年生の先輩の話でした。「学習支援サポーター」として、小学校のクラスに入り、子ども達と関わりながら、子ども達の発達や心の世界を直に観察し、関わる力を育てることができたという内容で、3年生になったらぜひ履修登録して参加したいと思いました。また、もともと子どもが好きな上に、教職課程を取っているので、勉強にも役立つと思いました。

 担当クラスは6年生で、前思春期の年齢であるがゆえに、天真爛漫に近づいてくることはなく、話もかけてこないし、私も小学生に話しかけられる話題に乏しく、どう関わればいいか戸惑いました。しかし、前思春期という子どもの発達的特徴と心理に関する知識を思い起こしながら、あまり無理せず、自然な日常の挨拶や小さいことにも気づき、取り上げて褒めるように努めました。その中でだんだんあいさつを普通に交し合い、昼休みには遊びに誘われるなど、関係に良い変化が起きました。子どもたちへの理解が深まる、子ども達の関係ができると、先生にも自然に相談するようになり、子どもへの関わりにおいて工夫していること、戸惑うことも話せるようになりました。最初に行った時から気になる女の子がいて、初めは私を避けていましたが、前期が終わる頃には、本人が笑顔で声をかけてくれたり、自分の話をしてくれたりするようになったことは私にとって大事な思い出になりました。

 子どもの小さなサインや行動にも気づくかどうか、そこに子ども達の心がちゃんと動いていることを理解しようとする見方でみるかどうか、心理学で学んだ人の行動や心理の理解を実際に子ども達から体験させてもらったと思います。また、学校現場という環境で、教育の立場で子どもをみる視点も担任の先生を通して学び、人に対する多面的な理解の視点を得ることができました。

 個人的には、無理に人に合わせることなく、飾ることなく、自分らしさ、ありのままの自然な自分を素直に出して接したときに子ども達も心を開いてくれたように感じ、これは日常の他の人間関係でも通じることから、今後に活かしていきたいと思います。

(3年生 Tさん)

投稿時間:2013年10月 3日 16:42 | 固定リンク

2013年10月02日

ポジティブ心理研究所の活動

こんにちは、ポジティブ心理研究所です。
ポジティブ心理研究所は、心理学科の教員が運営しています。
この夏(2013年7月27日)には、世界を舞台にポジティブに活躍なさっている講師をお呼びしてお話を伺いました。
今までの活動の一部をお目にかけましょう。

 

  • ポジティブ心理研究所主催公開講演会(2013年7月27日)

ポジティブ心理講演会チラシN2.jpg

 

  • ポジティブ心理研究所開催サテライト講座
    2012年度冬期講座「ポジティブの素晴らしさ -ポジティブ心理研究所講座1-」(全4回)
     2013年1月23日 佐野幸子
     2013年1月30日 藤村まこと
     2013年2月6日  船津美智子
     2013年2月13日 長野剛
     
     
     

 

  • ポジティブ心理研究所開設記念公開講演会(2011年10月15日)
    ブログ記事はこちら

ポジティブ心理講演会チラシN1.jpg

 

(担当:奇)

投稿時間:2013年10月 2日 11:52 | 固定リンク

前の5件 12345678910