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人間関係学部 心理学科 心理学科 Today

2013年10月10日

インターンシップ体験記(1):社会人として働く

 私がインターンシップに応募したのは、今の私がどれほど社会で通じるのか、今の私には何が出来て、何が出来ないのかを知り、受身な自分を変え、何事にも興味、関心をもち積極的に行動するためでした。また、社会人と学生の違いを自分の経験を通して実感することができ、普段の大学生活では体験できないようなことを体験し、自分を成長させる良い機会だと思ったためです。

 実際に参加して体験、学んだものは、社会人は臨機応変な対応が必要とされることです。私の普段の生活で、落ち着いてやれば出来ることも、急な変更や予測しなかった事態が起こると、焦ってしまい、その後にまで影響することがあります。仕事を通して焦ってしまう理由は、準備が足りなかった、そういった事態が起こる状況に慣れてないからだと気づき、今後の生活での課題になりました。一方、自分は意外にも積極的に行動することが出来る力を持っていたということも分かりました。学部時代にこういう体験が出来たことで、今まで20年間生きてきた経験がどのくらい通用するのかを確認し、また大学での学びが自然と身についていることを確認できたと思います。

 私がインターンシップでお世話になった時期は、大きなイベントがいくつも重なっていて、職員の方々は大変忙しい時期でした。忙しそうな中で、職員の方々は何を望んでいるか、何を考えて仕事をしているのかということに関心を持ちました。そのため、周りをよく見て、邪魔にならない程度に、積極的に「私にお手伝いできることはありますか?」と聞くようにしていました。忙しくてあとに回していた仕事の中で、私にも出来る仕事をいくつか任せていただき、とても充実していました。このような見方、気づき、行動を可能にしたのは他者の心の理解、環境や状況の分析力など、心理学を学ぶ中で身についたものだと思います。

 私の主な仕事は、文章作成や、コピー取り、電話対応等の事務作業でしたが、コミュニティセンターや小中学校など外まわりの仕事等にも参加させていただきました。どの仕事に対しても、「相手がいる」「先を見据えた行動」を意識して臨みました。文章作成では、見る人に対して、どうすれば見やすく、分かりやすいものが出来るか、また、このあとコピーが必要だろうから、コピー機のカードが必要だなと考えることや、外回りでは、直接人と関わり、話を聞くので、心理学科では、よく人の話を聞く練習をしているので、そういった場面では、仕事の基本になることは、既に大学で学べているのだと実感することが出来ました。

 最終日では、子どもたちにボートやカヌー等の海洋スポーツを推進する事業の一環として、小学校に行き子どもたちと関わる機会がありました。その体験の中で、自然と彼らの行動を観察していました。インターンシップの体験から、心理学を学んでいて、物事を主観的だけではなく、いろんな方面から、広い視野で考えることを自然に行うようになっているのだと思いました。

 職員の方一人一人と、個別にお話させていただく時間があったのですが、そこで私が感じたのは、皆さんどんなに忙しい中でも、「地元を文化やスポーツの力を通して、より良くしたい、より元気にしたい。」ということをいつも考えながら仕事をされていることでした。私はこの中で一緒に働かせて頂き、同時に、自分の住んでいる地域のためにこんなにも頑張って活動してくれている人多々がいることを知ることが出来て、本当に良かったです。 

(3年生 Gさん)