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人間関係学部 心理学科 心理学科 Today

2013年10月03日

2013年度前期 フィールドワークA(小学校)体験記

 私が小学校のフィールドワークを履修するきっかけになったのは、2年次の時に行われた基礎演習・応用演習合同講演会で、フィールドワークに参加している3年生の先輩の話でした。「学習支援サポーター」として、小学校のクラスに入り、子ども達と関わりながら、子ども達の発達や心の世界を直に観察し、関わる力を育てることができたという内容で、3年生になったらぜひ履修登録して参加したいと思いました。また、もともと子どもが好きな上に、教職課程を取っているので、勉強にも役立つと思いました。

 担当クラスは6年生で、前思春期の年齢であるがゆえに、天真爛漫に近づいてくることはなく、話もかけてこないし、私も小学生に話しかけられる話題に乏しく、どう関わればいいか戸惑いました。しかし、前思春期という子どもの発達的特徴と心理に関する知識を思い起こしながら、あまり無理せず、自然な日常の挨拶や小さいことにも気づき、取り上げて褒めるように努めました。その中でだんだんあいさつを普通に交し合い、昼休みには遊びに誘われるなど、関係に良い変化が起きました。子どもたちへの理解が深まる、子ども達の関係ができると、先生にも自然に相談するようになり、子どもへの関わりにおいて工夫していること、戸惑うことも話せるようになりました。最初に行った時から気になる女の子がいて、初めは私を避けていましたが、前期が終わる頃には、本人が笑顔で声をかけてくれたり、自分の話をしてくれたりするようになったことは私にとって大事な思い出になりました。

 子どもの小さなサインや行動にも気づくかどうか、そこに子ども達の心がちゃんと動いていることを理解しようとする見方でみるかどうか、心理学で学んだ人の行動や心理の理解を実際に子ども達から体験させてもらったと思います。また、学校現場という環境で、教育の立場で子どもをみる視点も担任の先生を通して学び、人に対する多面的な理解の視点を得ることができました。

 個人的には、無理に人に合わせることなく、飾ることなく、自分らしさ、ありのままの自然な自分を素直に出して接したときに子ども達も心を開いてくれたように感じ、これは日常の他の人間関係でも通じることから、今後に活かしていきたいと思います。

(3年生 Tさん)