英語とサーフィンと––オーストラリア留学体験記

今年の春に短期海外語学研修奨学金制度を利用してオーストラリアに留学したSさんは,語学学校に通いながらサーフィンのレッスンも受けてきました。スポーツとしてのサーフィンを楽しむだけではなく,サーフィンがどのくらい生活に溶け込んでいるのかも調べてきました。Sさんの留学体験記をお届けします。


私は,短期海外語学研修奨学金制度を利用して,オーストラリアのゴールドコーストに留学しました。オーストラリアにいる間にサーフィンについても調べました。

語学学校について

pic20091020s4.jpg 私は,Browns English Language Schoolという家族で経営されている語学学校に通い,「英語+サーフィン」のクラスを選択しました。授業は午前中3コマ,午後2コマで,週2回は午後にサーフィンのレッスンが入っていました。午前の授業ではすごろくを使ったゲームでSpeakingの授業をしたり,映画を見てListeningの授業をしたりしました。午後の授業はペアワークでクラスメートと一緒に作業をするものが多く,すごく楽しい授業ばかりでした。

午後の授業で,旅行プランを立てる課題が出て,ペアの子と一緒にゴールドコースト出発して1週間でオーストラリアを回る旅を企画しました。インターネットなどを使って料金を計算したり大変でしたが,やり終えた時には達成感がありました。

pic20091020s3.jpg バレンタインデーには,授業でバレンタインの歴史を学びました。また,学校全体では,バレンタインデーにちなんで,みんなラブソトーリーを作るイベントがありました。1人1人がラブストーリーを書いて,掲示板に発表し,投票の結果1番になった人に賞品が送られました。コメディーのようなおもしろいものから純愛でハッピーエンドなものまでいろいろありました。

私の入ったクラスは,日本人が比較的少ないクラスで,クラスメートは韓国やフランス,チェコ,コロンビア,スイス,イタリア,台湾から来ていて,さまざまな国の人と仲良くなることができました。それぞれの国について話す時間があり,みんなからたくさんのことを教えてもらいました。女性の憧れの職業について話した時,日本では客室乗務員が真っ先にあがると思うのですが,フランスでは特にそのような職業はなく,韓国では教師が憧れの職業として人気があると聞いて意外に思いました。

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オーストラリアとサーフィン

ゴールドコーストでは,さまざまな場面でサーフィンが人々の生活が強く結びついていることを見ることができました。サーファーズパラダイスというビーチでは,一般の遊泳者とサーファーが接触してしまうと危険なため,泳遊ゾーンとサーフィンゾーンが旗で分けられていました。監視員が常に監視していて,少しでもその旗を超えるとすぐにアナウンスで注意していました。波が高く,危険が多いため,助けを求める人はこぶしを作って手を高く上げてライフセーバーに知らせるようになっていました。ライフセーバーの人たちはボランティアで活動しているということでした。

ビーチ周辺のお店には,水着のまま買い物をしている人々や食事をしている人が多くいました。バスの中でも,サーフボードを持って水着姿で乗車する男の子もたくさんいました。普段からサーフブランドの水着で生活している人も多いようでした。また,現地の人たちはサーフィングッズ以外に腕時計やバッグからパソコンのマウスまで,好んでサーフブランドのものを使っていました。

サーフィンの影響は,ビーチ以外でも,日常生活にも見受けられました。天気予報では,サーフィンをするために必要な情報,満ち潮・干潮の時間や風向きを知らせていたり,サーフィンに関する番組は,夜のゴールデンタイムに放送されていたりと,人々の関心が高いことが伺えました。

pic20091020s1.jpg私の滞在中に,サーフィンの世界大会が行われました。会場には,歴代チャンピオンの等身大パネルや,チャンピオンのサーフィンの映像が流れる記念博物館まで作られていました。会場となったビーチには出場選手の出身国の国旗がすべて掲げられ,見物客は,ビーチだけでなく,ビーチが良く見える丘で見物する人もたくさんいました。

HP担当者 | 短期海外語学研修奨学金制度 | 2009.10.20 Tuesday

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