2013年06月25日
短期留学報告(2)~アメリカ編
さて、6月に入り、チャペルの時間に短大の留学制度を利用して語学研修に行った学生の発表が行われていますが、今回は、アメリカのジョージア州、アトランタに留学したR.Sさんの報告を紹介したいと思います。(*Open Campusでは、彼女に直接話を聞くことができます)
私は短期海外語学研修支援金制度を利用し、2月の3日から3月2日の4週間、アメリカジョージア州のアトランタへ行きました。アトランタは、合衆国で9番目に人口が多い町で、コカコーラやデルタ航空の本社、24時間ニュース放送をしているCNNなど、世界を代表する企業があり、アメリカ南部の商業・経済の中心としての役割を担っています。1996年の夏にはアトランタリンピックが開催されました。
私が通った語学学校はOGLETHORPE大学の中にあるEFという学校です。この語学学校は、世界中にあり、クラスメイトも国際色豊かです。私のクラスメイトはブラジル、チリ、フランス、スイス、サウジアラビア、中国、ロシア、エクアドル、の9カ国で私を含め11人からなるクラスでした。
初めの3週間はホームステイをし、ホストマザーと日本人ルームメイトと私の3人でした。ホストマザーはとても気さくで素敵な方でした。朝はサンドウィッチやスクランブルエッグ、夜はビーフシチューなどおいしいご飯を作ってくれました。
ルームメイトは私と同じ年の日本人の女子大生でした。一緒に宿題をしたりショッピングに行ったり、お互いの夢を語ったりと、留学生活の中で掛け替えのない友人でした。
私が留学先としてアメリカのアトランタを選んだ理由はこの町がアフリカ系アメリカ人公民権指導者として有名なキング牧師ゆかりの土地だからです。調査のため週末には、ホストファミリーとルームメイトの3人で、キング牧師歴史記念地区に行きました。ここにはキング牧師が生前着ていた、洋服や使用したマイクなど、キング牧師にまつわる品物が展示されています。教会内ではキング牧師のスピーチが流されていて、まるでその場にキング牧師がいるような気持ちになりました。壁や記念碑に書かかれた平和を願う言葉の一つ一つがとても胸に響きました。
私は通学中バスに乗りながら、バスボイコット運動のローズ・パークスさんの話を思い出しました。今は当然のように、肌の色や人種に関係なく誰もが自由に席を選び、バスを利用することができます。このような差別のない社会が当たり前になった陰には、キング牧師の大きな努力があることを改めて痛感しました。
また実際クラスメイトに、キング牧師についてどう考えているか聞いてみました。友人の一人は``It's wrong to judge people by the color of their skin. He is a hero of the world not only of America''と言いました。他のクラスメイト達も``He is a hero''と口をそろえて言いました。改めてキング牧師は世界の英雄であると実感しました。
この短期留学を通して、キング牧師の足跡をたどることができたばかりではなく、人種の垣根を越えて、様々な人たちと出会えたことは、私にとって一生の財産となりました。海外で自分一人で考え行動した経験は私にとって大きな自信に繋がりました。短期海外語学研修支援金制度でアメリカのアトランタにいかせていただいたことに、心より感謝しています。