英語担当三人組のひとりです。この三人組は、イギリスおたくチーム「アップアップロード」という名前であちこち出没していますので、みなさんにもどこかでお会いできているかもしれません。
専門はイギリス演劇です。シェイクスピアや中世の時代など、古いものに興味があります。研究室にはシェイクスピアの人形があちこちに。はい、かわいいものを集めるのも好きです。それから、コスチューム・プレイが好きです。コスプレ?!いえいえ、いわゆる西洋版「時代劇」です。ヨーロッパを舞台にした歴史映画が好きで、よく観ます。豪華なセットや衣装にウットリしながら、ちょっとしたタイムトラベル気分です。授業でも映画を使って歴史や社会を考えるということをよくやります。
最近思うのが、今と昔と、どっちに生まれたほうが幸せだったかな、ということです。テクノロジーはどんどん進んで便利なものが増えてます。先日妹の家に遊びに行ったら、お掃除ロボットがウィーンとうなりながら部屋を行ったり来たりしてました。掃除洗濯家事全般、いつかは全部ロボットがやってくれるようになるんだろうなぁ。だけど、それで私たちの幸福度が上がっていくのかというと、どうも違うような気がするんです。飯ごうで炊いたご飯は、多少こげていてもおいしい。手縫いのマフラーの方が、買ってきたのよりあたたかい気がする。手間や苦労をかけると、そのぶん目に見えない価値が増すように思えます。
言語芸術学科は、苦労を喜んでするという人にぴったりのところです。なぜって、この学科は「苦労が人をつくる」というスタンスをバーンと前面に押し出しているからです。泊り込みで勉強したり、名文を丸暗記したり、汗を流して舞台づくりをしたり。そういう苦労を積み重ねて、「目に見えないけれど大切なもの」をたくさん見つけて、幸せな人になろうじゃありませんか。私も学生と一緒に泥臭いことをどんどんやっていきたいです。そういう私の趣味は土いじり。さっそく、今からいじ☆かるの草刈りに行ってきます!汗を流したあとのティータイムがたまらないんですよね♪
投稿時間:2012年10月 5日 14:45 | 固定リンク
2012年10月04日
教員コラム3 「日本語教育のための映像研究会」 守山惠子
Column3 「日本語教育のための映像研究会」
私は、日本語教員養成コースの日本語教育科目を担当しています。このコースでは、日本語を母語としない人に日本語をどう教えるかということを学びます。また、日本語教育科目の他に、留学生のための日本語科目のコーディネートとその中の一科目も担当しています。昨年、九州内で日本語教える仲間8人と、留学生のための日本語教材としての映像作品のことを様々に議論するために、「映像研究会」を立ち上げました。まだ、小さな仲間内の会ですが、議論の成果を積み重ねていきたいと思っています。
映像作品として取り上げるのは、映画やテレビ番組です。範囲が広いですし、教師それぞれが担当している日本語科目の性格も、学生の日本語レベルも違いますので、議論のポイントが絞りにくいこともありますが、先日は「三丁目の夕日」を授業で扱った先生方の報告を中心に、話をしました。
私は、福岡女学院大学で担当している科目が「会話」を主にした科目で、他の先生が担当される「聴解」を主にした科目で映像が扱われることが多いため、今現在はあまり映像を使うことがないのですが、前任校では、方言を学んだあとに、その方言が使われている映画を見るという使い方をしていたこともあります。博多弁を学びたいとしたら、どんな映画がお勧めでしょう。
写真は、「夕日」つながりで、エーゲ海の夕日です。今夏、フィールドワーク現代Cに参加して、学生たちと一緒にトルコ、ギリシャの旅をしてきました。(守山惠子)
投稿時間:2012年10月 4日 15:16 | 固定リンク
2012年10月02日
教員コラム2 「レッドハウス」訪問 清川直人
Column2 「レッド・ハウス」訪問
一度は訪れてみたいと思っていた、ロンドン郊外に建つ「レッド・ハウス」に行ってきました。
1859年に完成したレンガ造の住宅で、建て主はウィリアム・モリス。「アーツ・アンド・クラフツ運動」という工芸・デザイン活動を推し進めた人です。友人のフィリップ・ウェッブが設計しています。この建物そして内装や家具などがこの運動のシンボル的存在となっていて、デザイン史には必ず出てくる建物です。築後150年経っていますが、石造やレンガ造が多いイギリスでは珍しくはありません。
L型の平面をした二階建てで、各部屋は想像していたよりもこぢんまりと小さく、素朴な感じです。この建物が敷地を大きく三つに区分しています。一つ目は敷地入り口から建物のエントランスにつづくアプローチのための庭、二つ目は一番多く写真に撮られている、L型に曲がった建物に囲まれた落ち着きのある庭、三つ目は奥に回り込んだ、多くの果樹や花が植えられ菜園もある庭、いずれも独特の眺めを持っています。
ここはロンドンの中心から電車で30分程度のところで、当時は相当田舎だったのだろうと思います。現在、周辺は普通の住宅地になっていますが、道路が広過ぎて少し殺伐とした感じを受けます。住宅のデザインもあまり良いとは言えません。「レッド・ハウス」がすばらしいだけに残念な景観でした。(清川直人)
投稿時間:2012年10月 2日 18:41 | 固定リンク
2012年09月30日
国際映画祭でのインターンシップ(業務体験)レポート
私は中国・山東省から福岡女学院大学に留学しています。国際交流について興味を持ち、国際人を目指している私が長い夏休みの8日間を利用してインターンシップ生としてアジアフォーカス福岡国際映画祭に参加させていただきました。
インターンシップの内容は、主にゲスト、運営、広報三つの仕事です。アジア各国の俳優さんや監督さんを案内して福岡市内の観光地を見回りました。下手な日本語で台湾、シンガポールから来られたゲストたちに通訳できて達成感が感じられましたが、みんな英語もしゃべられて驚きました。日本語の能力を高める覚悟できました。運営は一番お客に接することができる仕事で、チケットをもぎったりお客様を会場へ案内したり、それにチケットの購入方法を教えたりしました。
ゲストやお客様に映画祭を心から楽しんでいただけるよう、親切丁寧な対応を心がけました。アジアフォーカスのスタッフとしての責任感を負ってお客さんに対して精一杯サポートしました。広報は映画を見て感想を広報する仕事で、台湾、フィリピン、シンガポール、トルコ、パキスタン、韓国、中国などアジア各国映画を見ることができました。一番印象的なのは、パキスタンの「BOL~声をあげる」という映画をみてパキスタンの文化がわかりました。私たちが家族と一緒に幸せで安定した生活を過ごしているのに対して、パキスタンでは毎日、家族殺しが起こっているのが普通なのです。パキスタンの女性社会での地位、同じアジアなのに、何で違うの、私たちが知っている世界の外では、いったい何が起こっているのでしょうか。さまざまな疑問が浮かびました。映画の上映後に観客からパキスタンの監督さんにいっぱい質問が寄せられ、監督さんがぺらぺらな英語でみんなの質問に丁寧に答えていました。どのお話もとても勉強になりました。映画を見てその国の文化、生活習慣、宗教、国民性などを知り、国際交流の目標ができました。パキスタンの監督と通訳される女性は英語が上手でとても感心しました。各国の人々と接するうち、英語が非常に重要な言語であると実感しました。
立派な社会人を目指している私が今回のインターンシップを通して自分の欠点もう一回見直すことができ、今の私と本当の社会人を対比して、まだまだ未熟で謙虚に勉強することが必要だと思いました。その格差を縮めるためにあと残りの大学の生活の中で今から何を取り組むべきかを見つけて、その目標を設定して前に進んでいこうと思います。学校から用意されたインターンシップという制度は、後輩たちもぜひ利用してください。自分に対してとても貴重な経験になるので、自分の考えも夢も意外に新たな発見ができると思います。(2年 チさん)
投稿時間:2012年9月30日 16:35 | 固定リンク
2012年09月28日
教員コラム1 「身近なメディア」 林田真心子
後期がはじまると、福岡女学院大学のキャンパスは、あっという間に秋の装いにかわります。
落ち葉が舞い始めた中庭の池。そのほとりにある図書館では、毎月学科ごとに、教員のおすすめの本を紹介しています。
今年の順番が回ってきました。あれやこれやと思い巡らせながら本棚を眺めたり、書店に足を運んだりするのは、なかなか楽しい作業です。
もうひとつ。こういうとき、参考にするのが、小さなメモ帳の束です。これは、いうなれば、私の「ネタ帳」みたいなものです。数年前、母にすすめられて始めたもので、常に持ち歩き、日常の何気ないことを書き記しています。街角や電車の中でふと思いついたこと。誰かのお話の中で心に残った一言。新聞や本を読んだときに、素敵だと感じたフレーズ、言葉遣い。そうしたものを、日々メモしています。
最初は面倒だなと思いながらも、いざつけてみると、自分が過去にみたものや、感じたことを意外と忘れていることにきづきました。そのうち、何かを確かめたいとき、迷ったときなど、折に触れて読み返すようになり、思いのほか役に立っています。
今回も開いてみました。そして、メモ書きを参考にして、おすすめの本を一冊選びました。
ところで、本は私たちの身近なメディアのひとつです。私たちは本から単に情報を得るだけでなく、本を媒介にして、さまざまなコミュニケーションをしています。
私はメモ書きをつけるようになってから、本とのかかわりが少し変わったように感じています。例えば、何気なく選び、そして書き記したフレーズを通して、忘れていた過去の気持ちに気づくことがしばしばあります。どうしてその言葉が心に留まったのか、なぜその本を手にとったのか。日常の何気ないメモの中に、断片的に記された読書の軌跡は、自然と今の私を過去の私へと誘い、往復させてくれるのです。
こうして、私の「ネタ帳」は、今では書くのも読むのも楽しい毎日の「道しるべ」となっています。(林田真心子)
■ メディア・コミュニケーション学科の詳しい教員紹介はこちらをご覧ください。
投稿時間:2012年10月 1日 18:47 | 固定リンク
前の5件
47|48|49|50|51|52|53|54|55|56
次の5件