2013年03月12日
卒業論文の製本 「四つめ綴じ」
現代文化学科・末澤ゼミ(テーマ 古典文学・古典文化)では、卒業論文を伝統的な綴じ方で製本しています。内容はもちろん、見た目も素晴らしい卒業論文が今年も出来上がりました。
綴じ方を簡単に説明しましょう。まず本文を和紙に印刷し、二つ折りにて重ねます。折り目の反対側、上下二箇所を紙縒り(こより)で下綴じし、上下の角は「角裂(かどぎれ)」で包みます。次に裏に「見返し」の紙を貼った表紙を重ねて綴じ穴をあけ、絹糸を穴から穴へと通していきます。最後に題名を書いた「題簽(だいせん)」を貼ると完成です。おわかりでしょうか...。実際の作業もなかなか難しいのですが、慣れてくるとコツがつかめてきます。苦労の末に完成すると、達成感もひとしおです。
書物とは中身だけでなく、外側も含むものです。製本作業は書物の外側が持つ意味を考えたり確認したりする良い機会にもなっています。
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