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人文学部 現代文化学科 現代文化学科 Today

2012年12月19日

観光研究のための調査(武雄調査) <学生レポート>

九州オルレの研究のため、前回の豊後大野市に引き続き、今回は佐賀県武雄市を訪れました。武雄市もまた、今年の春から新しい観光の取り組みとして開始された“九州オルレ”のコースに選定された地区の1つです。武雄コースは、JR武雄温泉駅をスタートし、保養村を経由して武雄温泉桜門駅までを歩く約14.5kmのコースです。樹齢約3000年の神秘的な大楠や、1300年以上の歴史を持つ温泉の数々などたくさんの歴史や伝統が今も息づいています。また幼少時代を思い出させるような懐かしさが残る公園や、市街地を通り生活文化を垣間見ることができます。

武雄オルレ (59).JPG今回の調査でも、武雄市営業部観光課の大野さんから武雄市のオルレの取り組みについてお話を聞くことができ、実際にコースを歩いてきました。説明を受けて私が印象に残ったことと、コースを実際に歩いて感じたことがそれぞれあります。

まず大野さんのお話の中で印象に残ったことは、オルレを通して武雄市民の方に自分の地域のことをもっと理解してもらい、観光客に対しておもてなしの心をつけてもらおうということです。実際に武雄市ではオルレ体験会やボランティア活動、住民への広告、また韓国語講座などを開くなど住民に対して積極的に活動を行っていました。オルレは本当にその土地の『ありのままの姿』を見ることができます。『ありのままの姿』が見られるということはたくさん良い部分もありますが、同時に地域性や住民の人たちの人間性が分かるので、住民の人々のおもてなしの心は絶対に欠かせません。地域全体が観光地だからこそ、観光客だけに目を向けるだけではなく、多くの地域の人々に対しどれだけ情報を伝え、理解してもらうかが重要だと思いました。こうした活動を続けていけば、住民が自分の地域を誇りに思い主体的になり、観光客を呼び込む力につながっていくと感じました。

次に、実際にコースを歩いてみて、『歩く』ことはとてもいい事だなと感じました。私は地元が武雄市の隣の市なので、よく小さい頃から何度も武雄市には訪れていたのですが、いつも車で通る道が歩くことで全然違う道に見えたり、今まで気付かなかった風景に出逢えたりととても新鮮な気持ちで武雄らしさを感じることができました。また、歩くことでその地域の住民の方とも交流ができます。私達が武雄コースを歩いている時にゴルフの練習をしている老人の方が優しく声をかけてくださり、『今日はいい子たちに出逢えた』と言ってくださいました。短い会話でも、本当に嬉しかったです。こうした気持ちになれることもオルレという『歩く』旅だからできるものだと思います。

武雄オルレ (53).JPG

今回の武雄コースもとても魅力あふれるコースでした。奥豊後コースとはまた違う雰囲気があふれ、オルレを体験できて本当によかったです。ぜひ残りの2コースも行きたいと思いました。最後にこの調査を通して、たくさんの方の優しさに触れることができました。協力してくださった方々にはとても感謝しています。この調査で得たものを十分に生かしていこうと思います。(3年馬場さん)

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