2012年10月30日
日田市豆田町でのフィールドワーク <学生レポート>
私達高岡ゼミは学外研修のため、大分県日田市を訪れました。豆田町と隈町を歩きながら調査しました。豆田町は観光地として有名で、観光客でとても賑わっていました。
昼食は嶋屋で郷土料理を食べ、その後嶋屋の店主で、日田観光協会会長でもある石丸邦夫さんからお話を聞きました。日田を観光地にしていくために様々な工夫を丁寧に教えてくださいました。中でも特に印象に残っている話が二つあります。
一点目は、人を巻き込んでいくためには「自分計画」を持つことが重要であるということです。石丸さんは自分の要望をただ発言するだけではなく、実際に自ら行動を移すことによって、地元の人々や行政の意識を変え、一緒に活動していくようになりました。観光地は個々の力だけではなく、地元の人々や行政など多くの人とのつながりによって成り立つのだと感じました。
二点目は、「21世紀は3カン時代、環境・観光・そして感動」と提唱されていたことです。これからの観光に人々が求めるのは近代的なものではなく、郷愁(ノスタルジア)であると聞き、観光の形はどんどん変化してきているだと実感することが出来ました。石丸さんはこの変化にいち早く気付き、現在では「日田らしさ、懐かしさ」である童謡や唱歌が歌える地域づくりを提案していました。自分の感性を磨いていくことが、このような変化に気付くきっかけになるのではないかと考えました。また観光においてその土地の歴史や文化を知ることも非常に大事であるということを学びました。
ただ単に観光地を歩いて回るだけでは知ることの出来なかった、その土地の人々の努力や思いなど、とても貴重なお話を聞くことが出来ました。これからの活動に活かしていきたいです。(3年松岡さん)
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