学生コラム 「マス・カルチャー論」

私は、8月20日からの4日間集中講義で、溝尻真也先生の「マスカルチャー論」を受講し、コンテンツとメディアの関係が明治時代から今に至るまでに、どのように変化していったのかをポピュラー音楽を主な題材として学んだ。ロック音楽が、白人による社会批判として広まったものだという事や、YouTubeの歴史、ニコニコ動画が人気である理由など、ポピュラー音楽に関係する多様なジャンルを年代ごとに様々な視点から見る事はとても新鮮だった。

最後の授業で「自分の心に残っている思い出の曲」を1人ずつ発表し、その人の当時の心境、また背景には何があったのかを読み取る活動があったのだが、私は福山雅治さんの「蜜柑色の夏休み」という曲をあげた。私が幼い頃の夏休みに、蜜柑農家をしている祖父母のもとへ遊びに行った時の心境に歌詞がぴったりで好きな曲だったからだ。他の受講者が語る、どの思い出の曲に関するエピソードも深いもので興味深く、温かい気持ちになった。この授業のおかげでメディアに対する興味がさらに深まっただけでなく、自分が知らない他の人の様々な体験を聞く事ができ、非常に意義深い時間だった。

(メディア・コミュニケーション学科1年 Y.S さん)