2012年9月アーカイブ

後期がはじまると、福岡女学院大学のキャンパスは、あっという間に秋の装いにかわります。

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落ち葉が舞い始めた中庭の池。そのほとりにある図書館では、毎月学科ごとに、教員のおすすめの本を紹介しています。

今年の順番が回ってきました。あれやこれやと思い巡らせながら本棚を眺めたり、書店に足を運んだりするのは、なかなか楽しい作業です。

 

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もうひとつ。こういうとき、参考にするのが、小さなメモ帳の束です。これは、いうなれば、私の「ネタ帳」みたいなものです。数年前、母にすすめられて始めたもので、常に持ち歩き、日常の何気ないことを書き記しています。街角や電車の中でふと思いついたこと。誰かのお話の中で心に残った一言。新聞や本を読んだときに、素敵だと感じたフレーズ、言葉遣い。そうしたものを、日々メモしています。

最初は面倒だなと思いながらも、いざつけてみると、自分が過去にみたものや、感じたことを意外と忘れていることにきづきました。そのうち、何かを確かめたいとき、迷ったときなど、折に触れて読み返すようになり、思いのほか役に立っています。

今回も開いてみました。そして、メモ書きを参考にして、おすすめの本を一冊選びました。

 

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ところで、本は私たちの身近なメディアのひとつです。私たちは本から単に情報を得るだけでなく、本を媒介にして、さまざまなコミュニケーションをしています。

私はメモ書きをつけるようになってから、本とのかかわりが少し変わったように感じています。例えば、何気なく選び、そして書き記したフレーズを通して、忘れていた過去の気持ちに気づくことがしばしばあります。どうしてその言葉が心に留まったのか、なぜその本を手にとったのか。日常の何気ないメモの中に、断片的に記された読書の軌跡は、自然と今の私を過去の私へと誘い、往復させてくれるのです。

こうして、私の「ネタ帳」は、今では書くのも読むのも楽しい毎日の「道しるべ」となっています。(林田真心子)

 

■ メディア・コミュニケーション学科の詳しい教員紹介はこちらをご覧ください。

 

メディア系専門科目の一つ「マスメディア・フィールドワーク」を担当する徳永です。この科目は、表現学科での実績を引き継いでいて、夏休み初めに4日間集中で開講します。今年度、表現学科での受講生は21人で、8月6~9日に完了しました。どんな内容だったか、期間中もっともハードな、3日目を中心に紹介します。

 

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8月8日(水)午前9時30分、KBC玄関ロビー集合。遅刻者なし!午後5時まで、予定がギッシリ詰まっています。

今、福岡の地上波テレビの親局の電波は、全部、福岡タワーから発射されています。KBCのタワーは、携帯電話の基地局などに活用されていますが、先端のテレビアンテナは取り外されていて、なんとなくサビシイです…。

 

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午前9時50分、KBCの視聴者・広報室の方の先導で、生放送本番直前のスタジオ・フロアへ。番組は、系列7局共同制作の情報ワイド「アサデス。九州・山口」。説明に、真剣に耳を傾けています。

受講生は、清潔感重視の衣装、化粧と、ヒールが低く足音の静かな履物がオヤクソク。ケータイは、もちろん持ち込みません。

 

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当日は水曜日で、番組は恒例の「おとなのオンナTV」の日。メインキャスターの宮本さんは、セットの隅っこに隔離されていました。

 

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スタジオの高い天井付近に隣接する、通称サブ(スタジオ副調整室)では、予想外の人数のスタッフが働いています。音だけのラジオと違って、テレビは映像作りに人手がかかるのです。ところで、写真中央の女性がオンエア・ディレクター。この日は、われらが福岡女学院大学の先輩が担当していました。

こうして午前の部が進み、午後は、1時から5時まで、55分間のレクチャー+Q&Aが4コマ設定されていました。

 ・ラジオ番組ディレクター (男性)

 ・アナウンサー      (男性)

 ・テレビ番組プロデューサー(女性)

 ・制作プロダクション テレビ番組ディレクター (女性) 

 

KBCのみなさま、お世話になりました。

受講生のみなさん、おつかれさまでした。

(報告:徳永至)