コラム 「読書のすすめ」

メディア・コミュニケーション学科では、表現学科から引き続き”読書マラソン”というものを行っています。「大学4年間で本を100冊読もう」という取り組みです。

みなさんは、読書は好きですか?本の中には、自分の人生だけでは体験できない喜びや悲しみ、いろいろな世界への冒険が待っています。私は、ミステリーが好きなので、名推理をはたらかせ、犯人を追いつめたりしています。

読書っていいなと思うことは、いくつもありますが、私の読書から得た体験エピソードを一つ披露しますね。

 

『仏果を得ず』三浦しをん著 双葉社

演劇を熱心にしている学生から、この本を読んだら三味線を弾いてみたくなったと薦められ、読んでみました。最初は、題材になっている人形浄瑠璃に、全く興味も関心もありませんでした。しかし、読んでみると文章も読みやすく太夫、三味線、人形遣いを身近に感じることができ、文楽に興味をもちました。

後日、その学生がチラシを持ってきました。アクロスで文楽をわかりやすく紹介してくれる「文楽いろはレクチャー」が開催されるというものです。実際に文楽を見てみたくなっていた私は早速参加しました。体験あり、演目の上演ありで満喫できました。事前に本を読んでいたので、より分かりやすく感じたと思います。

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翌日、偶然太夫の方に会い、年末博多座で行われる公演の際には、ぜひ楽屋にとお誘いを受け、初めて博多座にも行きました。

自分の興味関心の範囲では、きっと触れることのなかった文楽。このことを機会に、能や狂言などにも時々出かけるようになりました。今では、日本の伝統芸能を観に行く大人な女性になっています。

ぜひ、みなさんもいろんな本と出会い、新しい自分を楽しんでください。

(学科スタッフP)