2014年01月17日
「いいえ、ローマです。絶対にローマです!」
この景色を見て「ん?!」と思った人、かなりの映画通なのでは?
ここはローマの人気観光スポット、スペイン広場。映画「ローマの休日」(Roman Holiday、1953年アメリカ)の中で、オードリー・ヘップバーンがジェラートを食べるシーンが撮影された場所です。オードリー扮するアン王女はこの直前のシーンで、長かった髪を、憧れのショートカットにしました。宮殿から逃げ出した王女は、これから始まる「休日」に胸をドキドキさせていたことでしょう。何処へ行こうと、何を話そうと、そして何を食べようと、全て自分で決めていいのです。自由なのです。
ICD(国際キャリア学科)の、このブログを読んでいる皆さんも、(今は受験勉強の真っ最中ですが)春がくれば、全く新しい世界に飛び出すことになります。この4月からの4年間、色んな人に出会って、様々なことを見聞きし、何にでも挑戦して欲しいと思います。英語の勉強も、これからは教科書だけが勉強ではありません。「自分の興味のあること」を「英語」で聞いたり、読んだり、そして自分の発見を他の人に伝えたり...。(もちろん、映画も絶好の英語教材です)何だかドキドキしませんか?
そのためには学ぶべき事も山ほどあります。でも、自分の好きなこと、興味のあることのためならば、とことん英語ともつき合えるのではないでしょうか。そしてその時があなたの英語力が飛躍的にアップする瞬間です。
さて、アン王女のローマでの冒険はどうなったのでしょう?
残念ながら王女とアメリカ人新聞記者との恋は成就しません。けれどもラスト・シーン、ヨーロッパ歴訪最後の記者会見での王女の清々しい表情は、彼女のスピーチとともに、新聞記者ジョーだけでなく私たち観客にとっても忘れられないものとなります。(英語のスピーチは春休みにYoutube、またはDVDでゆっくり観てください)
「いいえ、ローマです。絶対にローマです!」王女の話す言葉は、もう家臣たちによって準備されたものではありません。背筋を伸ばして、一言一言を自分の言葉で話す王女の姿が、私には4年後の皆さんの姿と重なります。
春に皆さんとICDで会えるのを楽しみにしています!
投稿時間:2014年1月17日 15:16 | 固定リンク
2014年01月15日
国際キャリア学科:国際教養?それとも
国際キャリア学科は国際キャリア学部の1学科として2014年4月に開設されます。前回のブログ「経済・経営・商学?それとも」に引き続き今回は「国際教養」と比較しながら学科のご紹介をしましょう。
受験生や高校生、そして保護者の方にとって分かりにくいのが学部・学科の名称とその中身です。かつては、文学・経済・商学など学問体系が学部・学科の名称として使われていました。現在でも多くの大学がこうした名称を使っています。ただ、最近増えてきたのが、既存の学問分野とは異なる名称で、国際キャリアというのもその1つに上げられるでしょう。
前回のブログでも説明したように、「国際キャリア学部」の教育目的は「グローバル人材の育成」です。その中でも「国際キャリア学科」は、ビジネス・異文化コミュニケーション・地域研究国際協力といった分野を横断的に学び、グローバル社会でもとめられる仕事力・人間力を育成します。重要なことは、学問体系ありきでなく、「人材育成に最重点を置いた教育」です。
最近全国的に増えてきている国際教養系の学部・学科も従来とは異なる名称です。国際教養系の基本は教養教育です。専門主義に偏った教育を是正するために、まず幅広い教養と思考力を育てる、特に国際的に通用するような教養教育を行うことに主眼を置いています。特に各分野の専門性が重んじられるアメリカにおいては、学部レベルで教養教育を行い、専門能力は大学院で育成する傾向にあります。
「国際キャリア学科」の教育も国際教養系と言えなくはありませんが、学びの方向性が異なると言えるでしょう。つまり、教養教育は基本的には積み上げ式の教育です。それに対して国際キャリア学科は「グローバル人材の育成」という明確な目的から、カリキュラムが作られています。教養型教育は学生の多様性を重んじそれぞれの可能性を引き延ばす点で利点があります。一方、目的を明確にした教育は、その目的に沿った人材育成という点で利点を持っています。
大学に与えられた時間は4年間です。3年次の末には就職活動が始まります。何か1つ際立った能力を身につけるには決して長い時間ではありません。国際教養系を選ぶか、本学科を選ぶか、しっかりと考えて下さい。
本学部は学部全体(国際キャリア学科、国際英語学科)として共通の指導体制を持ちます。4年間の限られた時間を有効に使うための手段です。企業との連携も含めキャリア教育を責任を持って行います。学部改組の母体となった人文学部英語学科(2013年度で募集停止)の90%を越える就職内定率は、新学科でも期待されます。
一般入学試験(前期)の出願期間は 2014/1/8〜1/23、試験日は 2014/2/2(日)。一般入学試験(後期)の出願期間は 2014/2/12〜2/27、試験日は 2014/3/8(土)です。皆様の受験をお待ちしています。
投稿時間:2014年1月15日 14:07 | 固定リンク
2014年01月14日
グローバル・キャリア発見の旅 (第3章)
「人とかかわる仕事の質は、現地の人々の言葉をどれだけ操れるか」
今回は、海外協力NGOにおいて活動中の内本充統(ウチモト•ミチト)氏にインタビューします。
内本氏は福岡女学院大学人間関係学部において教育に携わっていらっしゃいましたが、現在は「シャプラニール」のダッカ事務所を基点として、海外協力の分野で活動中です。
Q:シャプラニールとは?
シャプラニールは日本におけるNGOの草分け的存在で、「バングラデシュ・ネパールといえばシャプラニールといわれるほどの業績と活動歴を持っています。
私はその「シャプラニール=市民による海外協力の会」のダッカ事務所(バングラデシュ)で勤務しています。
Q:海外協力に関わることになったきっかけは何ですか?
私はシャプラニールで働く前に長く社会福祉にかかわってきました。またシャプラニールに勤務する前は福岡女学院大学で働いていました。でもいつか海外協力にかかわりたいと思っていたので、50歳を前にして思い切ってNGOに飛び込んだのです。その結果は...まだ出ていませんが、もっとバングラデシュの人々の役に立ちたいという気持ちが強くなってきています。
Q:どのような活動をしているのですか?
シャプラニールは現在、バングラデシュで児童教育、障害者、家事労働にかかわる少女、防災教育等の分野での支援を行っています。またネパールでも防災と、児童労働の削減を目標に活動をしています。
Q:NGOで活動するためには、どのような能力が求められるのでしょうか?
現地の人々と一緒に働くには、仕事に支障がない程度の英語(特に読む・話す)を使えることが必要です。また、私は現地の言葉(ベンガル語)も使えるように、今必死で頑張っていますが、人とかかわる仕事の質は、現地の人々の言葉をどれだけ操れるかに左右されると思います。
Q:高校生、大学生の皆さんへのメッセージをお願いします。
バングラデシュに来て大切だなと思ったことは、言葉はもちろんですが、支援する側の姿勢です。「人の役に立つためにはどのような態度で何をすべきか、ということは支援にかかわる際の最大の課題だと思います。私自身はこの課題をめぐって常に自分との対話を続けています。
大学で海外協力に勉強したいと考えているみなさんには、語学とともに、まず日本で「私はこんな役にたてる(かも)」という分野をつくってみてはいかがでしょうか。
投稿時間:2014年1月14日 13:31 | 固定リンク
2014年01月14日
新年好!あけましておめでとうございます!
ICDの3つの分野の1つである「異文化コミュニケーション」について、今回は、蘭紅艶(らん こうえん)先生にお話してもらいます。蘭先生は中国青島の出身ですが、中国語はもちろん、英語、日本語と、3カ国語を自由に使うことができます。
2007年に施行された観光立国日本推進基本法では、外国人観光客を2020年までに、当時の800万人から2,500万人に増やすことを目指しています。
2013年12月でその数は1,000万を超え、東京オリンピック開催決定によって、その目標が早期に達成される見込みとなりました。
今後、福岡市の人口の16倍以上の外国人が毎年日本を訪れることになります。
1964年の東京オリンピックは、日本全国に英会話ブームを引き起こしました。
2020年、東京で再びオリンピックが開催され、世界中の人々が日本の首都に集まります。欧米だけでなく、中国を始めとしたアジア各国、南アメリカ、アフリカなど、世界各地から様々な人々が訪れます。
異なる文化的背景を持つ人と、私たちは出会うことになります。その際もちろん、国際語として英語が使われるわけですが、世界各国の人とコミュニケーションをとるために、英語が使えるだけで十分なのでしょうか?
日本特有の「おもてなし」の精神は、相手の気持ちを考える接待です。その「おもてなし」の精神を発揮するためには、相手の文化、習慣、あるいは人間関係に注目していくことが欠かせません。
将来国際舞台で活躍する「国際人」になるためには、様々な角度から物事を見る事ができ、柔軟な考え方の持ち主である必要があります。
英語を使って、異なる文化的背景を持つ人々とのより良いコミュニケーションを目指して行かなくてはなりません。
皆さんも、ICDで一緒に「異文化コミュニケーション」を学びませんか?
投稿時間:2014年1月14日 11:26 | 固定リンク
2014年01月11日
国際キャリア学科:経済・経営・商学?それとも
国際キャリア学科は国際キャリア学部の1学科として2014年4月に開設されます。さて「どのようなことが学べる」学科なのでしょうか。
上の写真は「ふしぎの国のアリス」で有名な「Alice's Shop」です。世界中で読まれている児童書ですが、本の著者ルイス・キャロルの本名はチャールズ・ドジソン、オックスフォード大学クライストチャーチ・コレッジの数学の先生でした。
ご存知のようにアリスはウサギの穴から不思議な国に入り様々な経験をします。最後は夢が覚めてもとの世界に戻ってくるのですが、大学時代の4年間はアリスの経験とまでは行かなくても、自分の価値観を変えたり、新たな自分に出会う大切な期間となります。
国際キャリア学部の教育目的は「グローバル人材の育成」です。その中でも国際キャリア学科は、ビジネス・異文化コミュニケーション・地域研究国際協力といった分野を横断的に学び、グローバル社会でもとめられる仕事力・人間力を育成します。
したがって、経済・経営・商学に関連する科目も専門科目に置かれています。ただし、経済学部、経営学部、商学部と異なり、学問体系ありきでなく、「人材育成に最重点を置いた教育」が特徴です。つまりこれまでの大学教育と発想を異にしています。
受験生や高校生の皆さんは、学問体系を学びたいのでしょうか?それともグローバル人材として活躍できるための資質を身につけたいのでしょうか?この問いはしっかりと考えて頂きたい、また、考えるに値する問題です。本学科は人材育成を目的に、専門科目を厳選しています。そこが他大学との違いです。
もう1つ力を入れているのは、外国語(英語、中国語、留学生用の日本語)です。特に英語については、TOEIC 730点以上を目指します。ビジネス、経済、経営等に関心のある方で、英語はちょっと、と苦手意識を持っている人がいるかも知れません。それは心配いりません。本学には英語教育の伝統を通して培った指導ノウハウがあります。1年で100点近くスコアを伸ばせる指導技術を持っています。皆さんの「本気」と「決意」があれば、卒業時には一回り大きくなった自分に出会えるはずです。
一般入学試験(前期)の出願期間は 2014/1/8〜1/23、試験日は2014/2/2(日)です。皆様の受験をお待ちしています。
投稿時間:2014年1月11日 13:17 | 固定リンク
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