文屋(ぶんや)といいます。言語芸術学科では映画を中心にサブカルチャーに関連する科目を担当します。21世紀になって日本の映画産業は盛り上がるようになっていますが、私が子どもの頃、映画産業は冷え込んでいました。「映画氷河期」です。特に地方の映画館は冷え込んでいて、私が中学高校の頃に過ごした三重県の田舎では何百人も収容できる映画館に客は私一人ということが・・・少なくありませんでした。当時はテレビでは放映されない作品もあって映画館でしかみられなかったのですが、特にホラー映画はテレビではなかなか放送しませんでした。そういうホラー映画を映画館で鑑賞したのですが・・・広い、広い劇場の真ん中で、一人でホラー映画を観る怖さって・・・言葉になりません。
そんな映画氷河期でもバイトで稼いだお金をつぎ込んでたくさんの映画を観ていました。中学、高校、大学、そして今も。私が映画にのめり込んでいるこの時期は、実は日本映画界がアニメーション映画を発展させてきた時期でもあります。その結果、日本のアニメーション映画は日本を代表する文化産業になっています。
私は映画から多くのことを学びました。そうした経験を皆さんと共有したいと考えています。大学の学内で快適に映画を鑑賞できる設備を整えてはじめています。先日は高性能なプロジェクターを購入しました。シネコンに匹敵する大画面でいい音響で映画が鑑賞できるように。環境を整えてみなさんと一緒に映画鑑賞できる日をお待ちしております。