日野教授のロンドンレポート Part2

バッキンガム宮殿の衛兵

ロンドンに着いて4日目の9月11日、国際交流課の斉藤さんと二人で市内観光をしました。日本人向けのツアーもありましたが、みんな高いし、せかされてじっくり観光することもできません。そこで思い切って、二人で自由に観光することにしました。

地下鉄とバスが一日乗り放題の切符が何と6.8ポンド。これは、どのガイドブックにも書いていない耳寄りな情報です。ロンドンに行く機会があったら是非利用してください。

あいにくの小雨でしたが、まあロンドンではしかたがありません。まずは、ラッセルスズクエアー駅で一日パスを買いました。そこから、地下鉄ピカデリー線でグリーンパーク駅まで行き、グリーンパーク公園を通ってバッキンガム宮殿まで歩く予定でした。ところが、ラッセルズスクエアで斉藤さんが電車に乗ったあと私がのんびり乗り込もうとしたら、ドアが無情にもしまってしまい、二人は早くも離れ離れに。とっさのジェスチャーで「降りて待っていてくれ」と伝えました。

日本だったら車掌が来て、ドアをもう一度開けてくれるでしょう。しかし、ここはやはり外国です。グリーンパーク駅まで行く予定だったので、たぶん駅の出口の改札口で待っていてくれるだろうと思い、電車を降りて出口に行きましたが、斉藤さんがいません。これはもう、一人ひとり別々に観光するしかないと覚悟を決めながらも改札口を出て待っていると、しばらくして斉藤さんが出てきました。次の駅で気をきかせて降りてくれて、私より後になったのだそうです。ともかくも再会を喜び合い、駅の外に出ました。

地下鉄を出ると、もう右も左もわかりません。傘を売っている人に「バッキンガム宮殿はどこですか」と聞くと、「Through the ガイト」と言われました。一瞬何のことかと戸惑いましたが、道の向こうにゲートがあって、ガイトはゲイトだとわかりました。イギリス英語では、すべての[ai]が[ei]になることが体でわかりましたよ。

まずはバッキンガム宮殿へ。しかし、あいにくの雨でパレードは中止。今日は踏んだりけったりです。しかたなく、トラファルガー広場の方に歩いてゆくと、途中でバッキンガム宮殿の守衛さんが二人、門から出てきて足踏み行進をして出てくるところに会いました。運が向いてきました。二人がもとの場所に戻ったところで、守衛さんに話しかけました。しかし、まったく反応がありません。観光客と話してはいけないのだそうです。しかたなく、横に立って写真を取りました(写真)。

トラファルガー広場では馬に乗った警官と写真を撮りました(写真)。とてもフレンドリーでしたよ。その後、ビッグベンが勇壮にそびえる国会議事堂に来ましたが、下調べをしていなかったので、そこをウェストミンスター寺院だと思い込み、守衛さんに聞きました。そのときの会話です。

馬に乗った警官

 日野: Is this a Westminster Abbey?

 守衛: No.

 日野: Is this a Big Ben?

 守衛: Yes.

 日野: Where is the Westminster Abbey?

 守衛: Behind you.

なんと簡潔で無駄のない会話でしょう。

ウェストミンスター寺院(世界遺産)に入るには12ポンドかかりましたが、日本語によるテープは無料で貸してくれました。高い天井にはこの世のものとは思えないほどの装飾が施されていました。お勧めスポットの一つです。ウェストミンスター寺院でも司祭さんと写真を撮りました(写真)。みんなフレンドリーで、すぐに写真に応じてくれましたよ。

ウェストミンスター寺院

その後、テームズ川にかかるウェストミンスター橋を渡って、タイ式ヌードルの店で昼食を取り、今度はバスでピカデリースクエアへ。安い雑貨品の店がたくさん並んでいましたが何も買わず。さらにピカデリーサーカスから地下鉄に乗って、ブランド品の揃うデパート「ハロッズ」へ。チョコレートのお土産を買って帰りました。

自分の足で観光する楽しさ。でも、ちょっぴり怖さも体験しました。みなさんは、観光バスツアーと自由旅行のどちらを選びますか。

2008年10月7日

HP担当者 | 教員スタッフの活動 | 02:17

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