行きたいという強い思いを馳せ、念願叶い実現した渡仏でした。パリは2日という短い滞在でしたが、充実した時間を過ごすことができ、満足しています。
移動はメトロと自らの足をフルに活用しました。メトロの車内でバイオリンを弾く少年や歌うおじさまに遭遇するのもパリならでは。また、いくら見ても見飽きないパリの町並みは街歩きでこそ楽しめます。シャンゼリゼから見る凱旋門も、セーヌ川に浮かぶ船上バスから見るエッフェル塔も本当に素敵でパリに来たことを実感させてくれます。しかし、いろんな通りの名前を見ながら自分の足で街を巡るのも大変味わい深いものです。かわいいCAFÉを見つけたり、地元の人が行く果物屋さんを覗いたり、日本では見ない車間距離ゼロの縦列駐車に驚く、なんて楽しさもあります。ただ観光地を巡るだけの観光ではなく、自分でパリの魅力を見つけていくのもまた一つの楽しみ方だという発見がありました。歩くのに疲れても、パリの至る所に緑豊かな公園や広場があります。サクレクール寺院の前の階段に腰掛けて、時間が経つのを忘れるほど素敵なパリの景色を一望しつつランチするという贅沢を味わいました。また、先生の解説付きの街歩きはパリの景色に負けぬほど贅沢なもので、この旅の大きな特典だと言えるでしょう。
見ごたえがあったのは、凱旋門から見る放射状にのびた12本の大通りの町並みです。高さや建築様式の統一されたその景観は圧巻の一言です。事前授業の際、私は19世紀にセーヌ県知事のパリ改造によって成された都市整備事業について発表したので、教室でみんなに紹介した町並みを実際に自分で目にすることができた感激がとても大きく、感慨深かったです。
また、ルーブル、オルセー、オランジュリーと3つの美術館を巡り、この目で本物の有名絵画を目にした経験も大変衝撃です。特に、私はオランジュリー美術館で見たモネの大作「睡蓮の間」が忘れられません。円形の部屋2つから成る「睡蓮の間」には合わせて8枚の絵が展示されていました。天井からはやわらかな自然光が差し込むようになっており、その幻想的な空間に置かれる睡蓮はまさにため息の出る美しさです。事前授業で睡蓮について取り上げていたため、少し知識を得て見ることが出来たことでさらにこの絵の素晴らしさに触れられたように思います。やはり、「知っているからこそ楽しめる」 これこそが、研修に参加した意義であり、この研修旅行の醍醐味ではないかと私は考えています。(吉野さん)
HP担当者 | 研修旅行の模様 | 16:41