日田での調査旅行 (高岡ゼミ)

木の花ガルテン  

ゼミ活動の一環として、10月に大分県の日田市へ1泊2日の調査旅行に行きました。日田では資料を見て調べるだけでは学ぶことのできない事柄を、多く得ることができ、大変充実した研修となりました。

初日は日田市大山町にある「木の花ガルテン」に行きました。「木の花ガルテン」とは、大山町の農協が町起こしのために行っている事業で、野菜などの直販や、農家の人々による手作りの品の販売、カフェや地元で採れた材料を使用したバイキングレストランなどを経営しています。ここでは大山町の農協の人々が、盆地で農業がなかなかできない土地である大山町を活性化させるためにどのような取り組みを行ってきたかという話や、これからの展開についてなど、地産地消への取り組みや町の活性化ついてのお話を直に聞くことができ、ゼミで研究している内容なので、とても勉強になりました。また、何より大山町の農協の人々の大山町を思う熱い思いを身にしみて感じることができました。このような熱い思いが、「木の花ガルテン」を大分県内のみならず、福岡にも店舗を置くまでに至ったのだろうと思いました。

豆田町

2日目は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている、日田市豆田町へ行きました。はじめに、廣瀬淡窓が1805年に開いた私塾・咸宜園(かんぎえん)へ訪れた後、豆田町の町並み地区では観光協会の方による案内をしてもらい、町を散策しました。町の人々はとても親切で、私たちの些細な質問にも丁寧に答えてくださいました。豆田町には主となる2つの通りがあるのですが、その通りは完全に電柱を地下に埋める工事が2009 年の初めに完成したばかりで、電線のないとても見栄えがよい通りとなっていました。町並みの散策を終えた後、30分程度、豆田町の歴史的町並みを保つことについての話や、町おこしについての話などを聞きました。話をしてくださった方が、「豆田町はいい物がぎゅっと詰まっている重箱のような町だと思っています」と話してくださり、ここでも豆田を思う気持ちを身にしみて感じることができました。

聞き取り調査

2日間にわたって日田を調査して感じたことは、大山町の農協の人々も、豆田町の人々も、どちらも自分の住む「地元」をとても愛しているということです。愛している自分たちの「地元」が、廃れて行くのは見たくない、どうにかして活気のある町にしよう!という気持ちから、どちらの町も、名もない町から立派な観光地として成功したのだろうと思いました。やはり、このような地元の人たちの気持ちというものは、直接話しを聞かなければなかなか完全に理解することはできないと思うので、今回の研修はとても貴重な経験となりました。皆様、ぜひ次の旅行は日田へお越し下さい!(陣内さん)

景観調査

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