皆さんは〔福岡市都市景観賞〕という賞を知っていますか?福岡市では、ゆとりと潤いのあるまちづくりをするため、また福岡らしい個性・魅力を持ったまちを育てるため、1987年に市民主体の都市景観条例を定めました。この賞の目的は〔福岡のまちの魅力を最大限に引き出している建物や通り、企画や行為に関係している人たちの努力を称え、多くの市民に伝える〕ことであり、市民の推薦をもとに毎年10件程度の作品や企画が表彰されています。福岡に根付く地域の個性や文化を生かした潤いのある景観は市民による受賞作品や企画の一つ一つが創りだしているのです。
さて6月9日、私たちは福岡市都市景観室とWe Love 天神協議会が催している〔都市景観スタンプラリー 天神よかとこめぐり〕に参加してきました。賞に選ばれている箇所すべては回ることができないけれど、天神エリアの魅力を再発見してもらうことを目的として、その地区にある8箇所の受賞作品を回って福岡の良さをもっと知ろう!という企画です。
選ばれている箇所は以下の通りです。
①福岡銀行本店 記念すべき、第1回の受賞作品。風の吹き抜けるアトリウムが魅力的。
②天神地下街 19世紀ヨーロッパのような統一された空間を持つ、1991年の受賞作品。
③福岡市文学館 赤煉瓦文化館の名称で愛され、来年で100歳になる2002年の受賞作品。
④アクロス福岡 ステップガーデンと隣接する公園が溶け合う、1998年の受賞作品。
⑤大丸パサージュ とある欧州の商店街を模した特徴的デザインを持つ1997年の受賞作品。
⑥天神南駅 真っ白で明るくデザインされた空間が広がる、2005年の受賞作品。
⑦イムズ 内部の吹き抜け空間の芸術活動に心を奪われる、2004年の受賞作品。
⑧岩田屋本館 エントランス部やガラス面の開放感や質感が魅力的な1998年の受賞作品。
いろんな場所を回ることで、普段何気なく歩いている福岡のまちが、よりいっそう魅力的に感じられました。天神エリア以外にもまだまだ未知な福岡があふれているような気がしています。もしかしたら、皆さんが住んでいる地域にある建物が〔福岡市都市景観賞〕に選ばれているかもしれません。足を止めて、住んでいる地域を眺めてみませんか。あなただけの魅力的なポイントが見つかると思います。(長岡さん)
HP担当者 | 学科サークル「観光研究会」 | 15:02