みなさん、お元気ですか。アメリカ大統領予備選挙は、2月20日のウィスコンシン州とハワイ州でもオバマ候補がヒラリー候補に勝ち、破竹の9連勝。代議員数もオバマ1355に対してヒラリー1261と逆転しました。ウィスコンシン州の州都マジソンに以前住んでいたことがありますが、ウィスコンシン州は90%が白人、まさに白人王国で、黄色人種も差別されていると感じたこともありました。そこでオバマが勝ったということは、オバマだけでなくアメリカ人も、人種の壁を越えてきたなと思いました。アメリカが進化しつつあることを感じます。
20日のテキサス州でのオバマ候補の演説では、途中 "Yes we can !" の連呼が起こるなど、オバマ候補は熱狂的な支持を受けていました。聴衆は若い人が断然多かったです。教育のおかげで今の自分があるという自身の経験を踏まえた上で、子供の教育に力を注ぐべきであると主張するなど、具体的でわかりやすい演説でした。イラクからのアメリカ軍撤退も一貫した主張です。
20日付けのニューヨークタイムズでは、ウィスコンシン州のオークレアに住む年配の女性のことばが引用されていました。彼女はずっと「初めての女性大統領誕生を見てから死にたい」と思っていたのですが、オバマの演説を聞き、若いオバマ支持者に感化を受けて考えが変わりました。「死ぬ前に女性大統領を見たいからヒラリー候補に投票するというのは、自分勝手な理由だ。これから生まれてくる子供たちのことを考えなければ。若い人のために投票すべきだ」と思うようになったそうです。若い人だけでなく、年取った人も考えを変えることができるのはすばらしいことですね。日本では老人医療と年金問題が最優先されていますが、日本でも、これから日本を担っていく人たちのためにお金をつぎ込むべきだと思いました。
22日のテキサスオースチン大学でのディベートも、オバマ候補の方が具体的で断然説得力がありました。ディベートが終わってからも、オバマ候補にサインを求めて集まる支持者の数のほうが断然多かったです。絶えず変化し続けるアメリカ。3月4日は、代議員数の多いオハイオ(141)とテキサス(193)です。注目しましょう。
2008年2月29日
日野資成
HP担当者 | 教員スタッフの活動 | 08:24