アメリカ留学中の日野資成教授からの報告 Part5

皆さん、お元気ですか。こちらは、アメリカ大統領予備選挙が始まりました。1年がかりの長丁場で、新大統領が決まるのは11月4日。民主党は黒人初のオバマ氏か女性初のヒラリー・クリントン氏かで話題を呼んでいます。日本でも話題になっていると思いますが、こちらはより身近ですので、今回は大統領選のレポートをします。

車を走らせていると、後ろにオバマ候補の名前入りのシールが張ってある車がありました。運転手は白人でした。ヒラリー候補のもあり、また大統領選のシールもありました。国民1人ひとりが選挙に積極的に参加しているのが伝わってきました。

クリントン夫妻の娘のチェルシーはスタンフォード大学卒業で、先日母校に戻って母の応援に来ていました。家族総出ですね。オバマ候補も先日、シリコンバレーに来て演説していました。テレビを見るといつも2人が演説するニュースばかり。候補者も国民もほんとうにエネルギッシュで感心します。ところで、共和党はどこに行ってしまったのでしょうか。

さて、2人の緒戦はアイオワ州。人口の98%を白人が占める中西部の州でオバマが勝ちました。これは歴史的な出来事です。しかしその後、ニューハンプシャー、ネバダ両州ではヒラリー候補が勝ち、黒人の多いサウスカロライナ州では、オバマ候補が順当勝ち。今のところ五分と五分です。2月5日は、いよいよ20州が集中するスーパーチューズデー。目が離せませんね。

今回の選挙を評してThis race is about raceという人がいます。前のraceは競争、あとのraceは人種で、「この選挙は人種をめぐる争い、黒人と白人の戦いである。アメリカの歴史がずっとそうであったように」という意味です。黒人初の大統領か、それとも女性初の大統領か。

今回の研修で、アメリカは絶えず変化し続けていることを肌で感じていますが、大統領選もその1つです。皆さんも是非注目してくださいね。ではまた。

2008年1月28日

日野資成

HP担当者 | 教員スタッフの活動 | 16:57

Fukuoka Jo Gakunin 2007.All Rights Rreserved.