【坂田ゼミ(坂田准教授)】
4年次必修科目「卒業研究」では、学生が興味・関心のある1つのテーマを選択し、1年間を通じて文章表現や客観的なものの見方(分析)について学びます。
(ゼミ風景。この日は学生がデザインしたゼミTシャツを着用)
坂田ゼミでは、4年生が1月半ばに卒業論文の提出を終え、その後保護者ならびに卒業生、後輩の前で口頭による研究発表会を行いました。
発表会の企画・運営、そして発表会後の交流会企画・運営は全て3年が中心に行い、4年生の発表の舞台を影で支えていました。
(発表前の様子)
今年提出された卒業論文は
『幼児期における問題解決方略の発達心理学的検討~親密性と人を守るための嘘との関係』
『保育実習経験有無における子育て意識の違い』
『幼児の育ちを支える保育者の援助のあり方』などで、観察法、実験法、質問紙法とそれぞれが明らかにしたい問題について研究方法が異なりました。
各発表が終わり、発表者はこれまでの研究を支えてくれた方達に謝辞を述べました。ある学生は、“この研究ができたのも、かけがえのない友人達に出会えたことも、全ては福岡女学院大学に入学できたからです。この大学に入学することを許してくれた親に感謝します”と感謝の気持ちを伝えていました。
後日、その学生の保護者から3枚にわたる心のこもった手紙を頂きました。手紙には、“発表の終わりに、思いがけず娘からの感謝の言葉をもらい、驚きと共に温かな気持ちになり、家に帰ってからも貴大学で学べて本当によかった、4年間の最後の1年は特に充実していたという娘の言葉は親として何よりも嬉しく思いました。”と書かれてありました。
大学4年間の集大成として卒業論文発表会をすることは、学生が成長を自覚していくだけに留まらず、保護者にとっては幼少期からの成長の姿を改めて確認し、さらには幼稚園・保育所から小学校、中学校、高等学校、そして高等教育機関である大学へ最低16年間修学させきったことの喜びとが交錯していくプロセスであることを再認識しました。
発表会終了後、4年生の労をねぎらう交流会が開かれ、次年度よりゼミに所属する2年生から卒業を控える4年生まで、それぞれに同じゼミを希望した者同士、タテの人間関係の絆を深めました(写真中央 坂田和子准教授)。