このKAPLAの積み木は、積み上げるだけではなく、思いどおりの造形や子ども達の豊かな創造力をかたちにすることを可能にします。高く高く積んだ積み木。その積み木が土台になり柱を立てて中の空間には新たな造形物が。この後、この‘お城’には側面に階段がつけられていきます。少しずつ積み木をずらしていけば、機関車の車輪のような丸いかたちになったり、細長い積み木を数枚重ねて三角の屋根を作ったり。
子どもは何か目的があって遊ぶのではなく、遊びそのものが子どもの生活の大半であり、そして結果として多くのことを学びます。
この製作過程では、何かを作ろうとしている時に友達と話して共通イメージを持ったり、行き詰った時にみんなで考え、意見を出す中で問題解決を図っていきます。また、子どもにとって手指先の発達はまだまだ十分ではありません。積み木の上に積み木をのせること、積み木から指を離すこと、全てが挑戦です。1時間30分かけてこの積み木で遊びましたが、あっという間に時間が過ぎ、時間が足りませんでした。十分な遊びの中で創造力を育むためには、十分な時間と保証された空間が大事であることがわかりました(掲載写真:子ども発達センター内子育て支援室にて)。