日野資成教授の日米比較文化論 2

「目で見る日米の比較文化」。今回は教科書です。まずは大きさを比べましょう(写真)。


写真1



日米どちらも小学校の算数の教科書ですが、大きさも厚さもアメリカのほうが上回っていますね。アメリカのほうはこれ1冊で1年間すべてが足りますが、日本のは1学年がさらに上下に分かれたり、さらにそれぞれの教科書に応じた参考書も必要だったりして、たくさんの本が必要ですね。

次に、三角形の内角の和の教え方を比べてみましょう。三角形の内角の和は180度ですが、日本では三つの角を色分けした三角形を重ねて帯を作り、三つの色の角が一直線に並ぶことで教えます(写真)。


写真2



また、折り紙を使ってきれいに折って、3つの角を重ねて教えます(写真)。


写真3



一方アメリカでは、二つの角をビリッと破り、もう一つの角に合わせて一直線に並べて教えます。

几帳面な日本人と、ワイルドなアメリカ人の差が出ていておもしろいですね。

HP担当者 | 教員スタッフの活動 | 23:47

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