世界遺産研修(ヨーロッパ) 参加学生の体験記 by 坂井さん

9月1日から12日まで、念願だったフィールドワーク世界遺産研修に参加してきました。パスポートも持っていなかった私ですが、実はこの研修が始まった2年前から、いつかは参加したいと思い続けていました。それを就職活動の最中で、しかも4年生1人での参加にも関わらず今年参加を決意したのは、このまま参加せずに大学生活を終えてしまえば、大きな悔いを残すだろうと思ったからです。

福岡を出発して、香港を経由し半日観光した後に、フランス(パリ)、スイス(ツェルマット)、イタリア(ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ)を観光しました。訪れる都市のことは前期に週1回ある事前授業で学びますが、更に自分でもガイドブックを購入して知識を深めていきました。また、訪れる美術館でどの作品が見られるのか、誰の作品なのか、なども私は意識していました。このようなことは旅することにワクワクして意外と忘れがちだったりしますが、結構重要なのではないでしょうか?本を通じて知ったものを、実際に自分の目で見たとき、何を感じるのだろうと思うと興奮が高まります!

整然としたパリの町並み   船上から見るエッフェル塔


パリの街は一度整理されたこともあり、凱旋門の上から見たシャンゼリゼ通りを中心に広がる町並みは美しくて印象的でした。ですが、パリでの私のお気に入りはセーヌ川クルーズです。船上から見える景色は、水・建物・空が融合して見えて、この景色は何百年と続いているんだなぁ・・・としみじみ思いました。

湖に映った逆さマッターホルン ヴェネツィアでの優雅なゴンドラクルーズ

思っていた以上に良かった場所がスイスです。マッターホルンという山を中心に広がる山岳には雪がずっと残っていたのですが、その景色を何時間堪能しても飽きないことに自分自身驚きました。下山する途中に見ることができた、湖に映る"逆さマッターホルン"は幻想的でした

ローマの古代遺産 コロッセオ バチカン市国を警備するスイス兵

今回旅した中で私が一番好きな国はイタリアです。イタリアの町は何よりもスケールが大きいです。と言っても伝わりづらいかと思いますが、時は流れても石造りの建物はその地に何百年何千年と存在していて、ローマが栄えていた時代の面影が、訪れた私を魅了したのだと思います。またイタリア人はものすごく陽気で、その愛嬌ゆえに電車も船も遅れるし、何かを頼んでも時間がかかるということが判明しましたが、それを上回るほどの明るさがありました。そしてそのようなものが"隣に住む人の顔も知らない今の日本の社会"から無くなってしまったものなのかもしれないなと、ふと思いました。

12日間の旅行中はひたすら歩き、時には体力の限界を感じましたが、頑張ったそのあとに見る景色や美術作品がより美しく感じました。この研修のおかげで、日本を含めて世界のいろんな場所を旅し、その地の人とコミュニケーションをとり、素敵なものをもっとこの目で見たいと思うようになりました。旅行会社の樋口さん、引率してくださった高岡先生のおかげで上手な旅の仕方も知ることができましたし、今後は私のパスポートのスタンプもどんどん増えていきそうな予感がしています!(坂井さん)

HP担当者 | 研修旅行の模様 | 17:15

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