佐賀の歴史的町並み調査

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ゼミのフィールドワークで佐賀に行ってきました。この日はとても晴天で、梅雨時期にもかかわらず暑いほどでした。訪れた場所は昭和の学校・元気村佐賀城本丸歴史館でした。また、調査場所をチーム別に分け、長崎街道、佐賀歴史民族館(旧古賀銀行・旧古賀邸)や佐賀城本丸歴史館周辺の歴史的町並みを調査し探索してきました。

まず、福岡女学院バスで昭和の学校・元気村を訪れました。元気村は旧富士南小学校舎を再生した施設で、バイキング形式で給食を食べることが出来ます。給食以外にも昔ながらの駄菓子やパン、ほうれん草のアイスクリームなど色々な食べ物が売られていました。校舎内には跳び箱や身長計、ランドセルに黄色い帽子など、小学校で使っていた懐かしいものがたくさん置いていました。ものだけでなくウサギや七面鳥などの飼育小屋もありました。その元気村で小学校時代にタイムスリップしたような気持ちで食事を済ませました。

次に、私たちのチームは長崎街道へ訪れました。調査前の事前の下調べでは長崎街道は歴史的町並みでありとても距離があることから観光者が多いと予想していましたが、実際訪れると観光者は少なく地元住民が挨拶をしてきてくれるようなのどかな町でした。観光者の多くは佐賀城本丸、佐賀歴史民族館や佐賀城付近にある旧大隈重信邸を訪れているようでした。そのような穴場的な長崎街道を調べていくと、主に昭栄中学校付近にのこぎり型家並みが残っており、家と隣接する隣の家が段々とずれて作られており敵からの防衛になっていました。これは事前に調べていましたが、その隠れることの出来る場所に多くお地蔵さんがたっており、敵の侵入の歴史がうかがえました。これは直接訪れることでわかる情報でした。その他ムツゴロウの絵が付いたマンホールや握りこぶしより小さいエビス像や溝の上のコンクリートには籠を担ぐ人や馬に乗って進むような人の絵が長崎街道沿いに記してあり、道を迷わないようになっている工夫もされていました。

佐賀の歴史的景観

その後、佐賀城本丸歴史館に全チームが集合し、皆で見学しました。佐賀城本丸歴史館は階段もなく歩き疲れた足には易しい建物でした。城内は入るとともに木の香りにたち込まれ和室の涼しげな雰囲気に心落ち着きました。展示内容として幕末や維新期の、大隈重信や佐野常民などの偉人の紹介がされておりました。私たちが興味をもったのが「クイズめざせ佐賀藩ものしり博士!」といったパソコンでクイズ形式に佐賀藩を学ぶことの出来るコーナーでした。最初は城の中にパソコンといった違和感がありましたが、子どもたちの興味をひきつけ、小さなお子さんと親御さんが一緒にパソコンへ向かいゲームをしていました。まさに現代文化の象徴であるパソコンと昔ながらの城の融合であり温故知新だと思いました。

最後に、さがレトロ館の中にあるカフェバーの米っ子バーガーをテイクアウトしました。これはパンズに佐賀の米粉が使用されていてまさに産地ならではの食べ物であり、たくさんの具と黒毛和牛、柚子ごしょうがマッチしておりおいしくいただきました。

今回の佐賀研修でたくさん歩きたくさん食べ、のどかな歴史的町並みに触れ、充実した研修を過ごすことが出来ました(姫田さん)。

佐賀城

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