日本に帰国して、1ヶ月がたちました。アメリカでは、最初の2ヶ月は車なしで過ごしましたが、車なしでは動きがとれなくなり、10ヶ月リースで車を借りることにしました。今回は、車の話をします。
アメリカはさすがに車社会で、運転のマナーは日本よりもいいです。一般道路は制限速度が時速35マイルで、そこを40マイル以上で走る車は比較的少なかったです。また、歩道の歩行者の行く手をさえぎってしまったときには、必ずバックして道を譲ります。
日本と全く違うのは、右側通行で常時右折可であることです(写真。右の建物はスタンフォード大学正門の片方です)。信号が赤でも、一時停止し、左から車が来ないことと歩行者がいないことなど安全を確認すれば右折できます。アメリカ人はせっかちなので、右折できるタイミングなのに右折しないと、後ろから警笛を鳴らされることがありますが(私もありました)、気にしないことです。歩行者として横断歩道を渡るときには、後ろから右折してくる車に要注意です。また、携帯電話をしながら運転する人が多いのは日本と同じでした。
運転をしていると、交差点でアメリカ人のホームレスがよく立っていました。Helpと書いた紙を持ち、止まっている車に呼びかけてはお金をもらっていましたが、アメリカ人もさまざまですね。Car for Saleという紙が貼ってある車もよく見かけました。買ったら、すぐに壊れてしまいそうなものばかりでした。
Car Wash(洗車)の店もいたるところにありました(写真)。私も1回だけ洗車してもらいました。朝一番で行くと、待ってましたとばかり、メキシコ人たちが車のまわりに群がってきました。手分けして仕事開始です。待っている間は、ポップコーンとジュースがただの休憩所でくつろぎます。そこで見ていると、目の前をベルトコンベアに乗った私の車が通り過ぎ、動いている車にメキシコ人の従業員がさっと飛び込んで、窓の内側を拭いていました。すばやい身のこなしでしたよ。最後はワックスをかけて、布できれいに拭いてくれました(これは主にメキシコ人の女性の役割です)。写真にあるようにBrushless, All Cloth(ブラシを使わず、すべて人間による布拭き)というのが客寄せのキャッチフレーズで、車の表面がブラシで傷むことがありません。これで、10ドルでおつりが来るという安さです。メキシコ人の働き振りに、改めて感心しました。ちなみに、我が家の車をみがくのは妻です。ではまた。
2008年4月30日
日野資成
HP担当者 | 教員スタッフの活動 | 09:00