きょうは福岡女学院の創立記念日です。女学院は今年で123周年を迎えました。ジェニー・ギールが女学院を創立したのは1885年。今回私が研修したスタンフォード大学は、それよりも少し遅れて、1891年の創立です。
スタンフォード大学の創始者、リーランド・スタンフォードは1824年にニューヨーク州のアルバニーに生まれ、アルバニーの豪商の娘ジェーンと結婚し、ゴールドラッシュのころに鉄道会社で財産を築いた豪商です。1868年、たった一人の息子スタンフォードジュニアが生まれますが、息子はヨーロッパ旅行の途中、腸チフスにかかり、高熱でなくなりました。その息子を偲んで、リーランド・スタンフォードが巨額のお金をかけて作ったのがスタンフォード大学です。1887年に石杖が築かれ、1891年には555人の学生を受け入れて、授業が始まりました。
広大なキャンパスの中心にある建物は、教授棟や教室のあるメインクワッド(クワッド(quad)はラテン語のquattuor(数字の4)から来ています)。四角形に縁取られた建物の廊下には、1892年から2007年にいたるまで毎年、タイムカプセルが埋められています。はじめの写真の92、93、94は1892年から1894年まで、次の写真はその続きで手前から15、16、17、・・・(1915~1917年、・・・)と続き一番奥で右にカーブして、3枚目の写真の04、05、06、07(2004~2007年)で終わりです。タイムカプセルは半永久的に開けないそうです。
キャンパスの広さは、図書館が全部で17もあると聞けば、きっと想像できるでしょう。私が利用したのはそのうちの3つだけですが、1つはキャンパスのはずれにあり、歩いて30分もかかりました。勉強するのにも体力がいりますね。カフェテリアや食堂も全部で37もあります。しかし、その大半はバーガーやサンドイッチなどの軽食がメインで、あまり変わりばえしませんでした。一方女学院では、和食のハウイ館と洋食のカフェテリア、それぞれメニューも充実していてずっとおいしいです。
スタンフォード大学の学生は、広大なキャンパスを無料のバスや自分の自転車で移動します。それに比べて女学院は、適度な広さで、どこにも歩いて行けるのでずっと便利です。幼稚園と中高の生徒、大学、大学院の学生と、幅広い年齢層の人たちが学び、いつも活気に満ち溢れている女学院。今日のよき日をみんなでお祝いしましょう。
2008年5月17日
日野資成
〔写真1〕
〔写真2〕
〔写真3〕
HP担当者 | 教員スタッフの活動 | 09:20