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ヒューマンケアリングを学ぶ

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知性と心を磨いてヒューマンケアリングを究める


本学の教育課程はヒューマンケアリングの考えを中心概念に、看護職者としてふさわしい人材を養成するとともに、看護師と保健師の国家試験受験資格を取得できるよう「保健師助産師看護師学校養成所指定規則」に準拠して構成しています。


自分自身と向き合う力、相手を理解しようとする力が信頼関係を築く


【窪田】看護職者とその対象者がどのような人間関係を築きあげていくかによって、看護の質が左右されます。だからこそ真のコミュニケーション能力が必要であると考えています。自分自身と真撃に向き合い、看護の対象者に対する理解が求められます。そのために教養系科目が非常に重要になってくるわけですね。そこで本学では心理学やジェンダー論、人間関係論等をしっかり学び、深い洞察力や理解力をもった看護職者の育成をはかっています。


【篠原】そうですね。看護職者は看護専門知識を十分に踏まえたうえで、まず人の心を知る必要があると私も思います。心身に痛みを抱いている人と健康な人との違いをしっかり把握し、一人ひとりの心を大切にすることが、知識や技術の習得と同時に必要なのではないでしょうか。つまり、その人の症状と同時に心を大切にした対応ができる看護職者を育成することが、教養系科目の少ない大学との違いではないかと思います。また、この心を大切にする看護こそヒューマンケアリングの実践につながっていくのだと考えます。


【本村】心を大切にする対応、つまり看護対象者を理解する「共感」もその一つだと考えています。共感とは相手の心や立場を考えて発言することです。英語学習を通して視野を広げ、幅広い人間性や相手を受け入れようとする思いやりの気持ちを養ってほしいですね。単に英語表現を学ぶのではなく、共感を示す表現力を養うことで、日本語での表現力も身についてくると思います。



ヒューマンケアリングの実践に教養系科目が欠かせない理由


【窪田】幅広い教養を身につけることで、多面的にものごとをとらえ考えていく力が身につきますね。さまざまな困難や問題も自ら考え、切り開いていく底力のような能力といえるでしょうか。答えは自分ではなく相手の中にあります。教養を身につけることで、コミュニケーション能力が備わり、そこで自分を知り、高めていくことになる、そこにヒューマンケアリングの実践があると考えます。


【本村】看護職者にとって、日本語でも英語でもコミュニケーション能力は、本当に重要ですよね。だからこそ、ベースとなる教養系科目が必要なのです。自分の体と心の痛みをわかってくれる看護職者はどんなに心強い存在でしょう。そんな支えとなる看護職者がヒューマンケアリングの実践者であり、本学ならではの看護教育ではないでしょうか。


【篠原】コミュニケーション能力はもちろん、教養のすそ野の広い看護職者に成長することによって、温かくゆとりのある看護ができると考えます。本学のチャペル教育では、さまざまな先生方のお考えやご経験をお聞きし、教養を深めていく時間を持っています。これも他の看護大学にない本学の学びであり特色だと思いますね。



理想とする看護職者像を自らが描き、目標に挑戦してほしい


【窪田】この4年間の学びの中で学生たちには、自分自身が理想とする看護職者像は自分の意志で描いてほしいと期待しています。そのためにはできる限りの支援をしていきたいと考えています。


【篠原】臨地実習後の学生をみると格段の成長が感じられますね。学んだことをまさに自分のものとして吸収していく、その柔軟な姿勢は教員にとって大きな喜びです。いつも、そのような心の痛みがわかるゆとりのある看護職者をめざしてほしいと願っています。


【本村】誰もがはじめから看護職者として自信があるわけではありません。少しずつ訓練されて一人前になっていくのだと思います。さまざまなことを前向きにとらえ、学び、心の痛みもケアできる看護職者になってほしいですね。本学は、その第一歩となることでしょう。