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ヒューマンケアリングを学ぶ


知性と心を磨いてヒューマンケアリングを究める


深い知性と専門的な知識や技術、豊かな人間性と愛との精神を伸ばします

本学の学びは、ヒューマンケアリングを概念の中心に、看護職者としてふさわしい人材を養成できるよう構成されています。専門的な知識や技術の習得はもちろん、人間としての「心」の部分を成長させる学びにも力を入れています。

卒業時には、看護師と保健師の国家試験受験資格を取得できます

カリキュラムは、看護師と保健師の国家試験受験資格を取得できる「保健師助産師看護師学校養成所指定規則」に準拠しています。さらに、豊かな人間形成を後押しする科目を数多く取り入れています。(※保健師は選択制)

 


大学は、看護職者として人間として成長する場所です

英語で学ぶ「共感」の姿勢

教授(教務部長) 福井 幸子
専門分野:成人看護大学

 大学で看護を学ぶ意味はどこにあるのでしょう。高校を卒業して最短3年間の学習でも、看護職者になることは可能です。しかし、なぜ、看護大学なのでしょう。
 看護の専門的知識・技術を対象者にケアとして提供するには、看護の方法が分かれば良いのではありません。看護の対象者は人です。人にはそれぞれ健康レベル・生活・性格などの特徴があります。ですから、対象者一人ひとりに最適なケアを創造する必要があります。その創造する力の源が「リベラルアーツ」です。これは、一般教養と呼ばれ、人文・自然・社会科学などの分野をさしますが、看護の深い専門性とバランスを図るために重要な広い教養とも言えます。また一方、自分のなかにある可能性を探求し、成長する自分を測るものでもあるのです。
 この広い教養を土台として、看護の専門性を深め、看護専門職者としてだけでなく、人間として成長する場所が看護大学です。大学は人間の考える力を養うところであり、人間として成長するところです。よって、人との関わりを大きな役割とする看護職者が大学で生まれることは、大変意味深いことであると考えています。


特色ある学びで、理解力を身につけ、看護の心を深めます

◆英語で学ぶ「共感」の姿勢

英語で学ぶ「共感」の姿勢

 共感を示すことは、看護対象者を理解するために必要なコミュニケーションスキルです。相手を否定せず、相手の身になって、その気持ちを「共に感じる」ことが大切です。英語の講義では、「共感」を示す英語表現を学ぶことで、日本語での表現力も自然と身につきます。また、学習を通して、視野を広げ、多様な価値観を知り、他者を受け入れようとする姿勢を養います。本学では、英語教育も、ヒューマンケアリングの実践につながっているのです。

 

◆人間の発達と心を学ぶ

人間の発達と心を学ぶ

 1年次の前期には、人の心に寄り添えるように、「人間の発達と心理」の講義を必修としています。この講義では、人間の誕生から死に至るまで、人間が個体としてどのような発達をし、変化を遂げ、その時々にどのような課題があるのかを考察します。また、幅広い年齢の対象者に対応できる看護職者となるために、人とのふれあいを深め、コミュニケーション能力を高めていきます。

 

◆現代医療の倫理問題を考える

 医療の高度化が進む現在、「代理母」「移植医療」「安楽死と尊厳死」など、看護職者もさまざまな課題と向き合う必要があります。このような現代医療がもたらす多様な倫理問題を考えることは、看護職者としての立つ位置を考える基盤となります。そのため、本学では、1年次の後期に必修として「生命倫理」の講義を行っています。講義では、生命倫理学の基本的な課題をとりあげ、キリスト教など宗教的な立場からの観点なども加え、多元的な考察を重ねていきます。

 

◆チャペル礼拝は考える機会

チャペル礼拝は考える機会

 本学では毎日、2限目の後に20分間、チャペル礼拝があります。讃美歌をうたい、聖書の言葉を読んだ後に、教職員・学生のほか教会、病院、福祉施設など、さまざまな分野から招いたゲストスピーカーにチャペルトークを担当していただき、みんなで人生や生き方、価値観について考えるひとときとしています。この時間を大切にし、自分を見つめ視野を広げる機会にしてください。将来、「福岡女学院看護大学出身の人って、ものをよく考える人が多いよね」と言われるような卒業生を送り出したいと願っています。