2013年12月25日
『地域研究』担当:千葉先生より
今回は地域研究、国際関係の授業を担当される千葉先生にお話を聞きます。
地域研究分野のうち、私の担当する"American Studies"の授業では、アメリカ合衆国の社会や文化、日米関係などへの理解を深めます。
メディアに氾濫する情報のむこうにあるアメリカの素顔に近づけるよう、歴史的背景や多様性に注意を向けながら、さまざまな重要テーマ(たとえば、移民問題、貧富の差、銃規制、同性婚、選挙制度など)を学んでいきます。
また、"International Relations"の授業では、私たちの日常生活やライフスタイルと国際関係とのつながりという視点に重点を置いて、グローバルな問題について学びます。
たとえば、経済のグローバル化の陰で深まる発展途上国での貧困、先進国における大量消費・大量廃棄、地球温暖化、核問題、女性の地位など、広範なテーマにアプローチします。
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前回ご紹介したように、千葉先生は現在Drew Universityで1年間の在外研究中です。
写真とともにアメリカからの先生のお便りを紹介したいと思います。
雪の日の1枚。これはSeminary Hallという神学部の建物で、中にはチャペルほか、研究室、教室、ラウンジなどがあります。日々の礼拝のほか、いろいろなコンサート、セミナーなども多く催されます。
このほか、学内には音楽学部のコンサートホールがあり、美しいコラールなど、質の高いコンサートが週末などしばしば催されているため、私もよく聴きにいきます。
たまには、NYCのリンカーンセンター室内楽協会のアーチストによる出前コンサートもあります。
10月下旬にカーネギーホールで撮ったものです。
Drew UniversityがあるMadison, NJからNYCまでは、列車で約1時間です。週末に余裕があるときは、時々、NYCでのコンサートや演劇などを鑑賞し、アメリカ文化への理解を深めています。
11月上旬にボストンに出かけたときの写真です。NYCからボストンへは、Amtrakで約4時間の鉄道の旅でした。
1枚は、小沢征爾さんが長く音楽監督を務めたシンフォニーホール、2枚目はハーバード大学の構内です。
このほか、フリーダムトレイル(イギリスの植民地統治に抵抗した初期アメリカ史をたどる史跡群)を歩いたり、Museum of Fine Artsをたずねました。
2泊3日の短い旅でしたが、天気にも恵まれ、建国期や19世紀のアメリカ社会への理解を深める有意義な時となりました。