2013年10月17日
国際ビジネスの魅力(part 2)
極限状態の中でも、温かく接してくれたことが
今でも忘れられません
前回に引き続き、この10月にJETRO(日本貿易振興機構)より就任した山口直彦教授に、国際ビジネスの魅力や海外赴任業務についてインタビューします。
Q:山口さんは先月までトルコにいらっしゃいました。
山口:はい、トルコでは、トルコと日本との経済連携協定の締結に向けた仕事にも携わっていました。
Q:これまでどんな国で仕事をされてきたのですか?
山口:駐在した国はイラク、英国、エジプト、インドネシア、トルコの5カ国です。このほか短期の出張等で、約100カ国を訪問しました。写真は1990年代末のアジア通貨危機の後に訪問したタイ(左)とミャンマー(右)で撮影したものです。
Q:その中でも、最も印象に残った国はどこでしょうか?
山口:どの国もほぼ同じように印象に残っていますが、一番強烈な印象があるのはイラクです。イラクに駐在したのは20代半ばの時でしたが、ちょうどイラン・イラク戦争が終わり、湾岸危機・戦争が始まった頃でした。友人になった同世代のイラクの人たちが極限状態の中でも朗らかに、そして温かく接してくれたことが今でも忘れられません。
Q:この写真はその頃のものですか?
山口:はい、1990年にイラク南部のイランとの国境近くで撮影したものです。国境警備の兵士はもう何年も兵役についていて、早く仕事や学校に戻りたい、結婚して家族を持ちたいなどと話していました。
Q:赤い服の女性がいます。
山口:秘書のイマンさんです。彼女は私の初めての海外駐在をいろいろとサポートしてくれました。素敵な女性だったので彼女を目当てに数多くの男性が事務所を訪ね、おかげで私も多くの友人を得ることができました。
興味深いお話を有り難うございました。
予定を変更して、次回も山口先生のお話を伺いたいと思います。お楽しみに!
ICD(国際キャリア学科)は将来グローバルなシーンで活躍したいという皆さんが、 英語のスキルを身につけ、専門的な知識を学び、行動力と思考力を鍛えていくのを お手伝いをします。 |