2013年10月11日
国際ビジネスの魅力(Part 1)
国際ビジネスは大きな可能性を持ったフロンティア
今回と次回は、この10月にJETRO(日本貿易振興機構)より就任した山口直彦教授に、国際ビジネスの魅力や海外赴任業務についてインタビューします。
Q:JETRO(ジェトロ)とは?
山口:JETROは貿易や海外投資など、日本企業が海外とビジネスをする上で、そのお手伝いをする、政府の機関です。
Q:日本の企業が海外でビジネスをする上でのコンサルティング役ということですね。
山口:はい、日本国内では39ヶ所、海外では73ヶ所に事務所があります。国際見本市への出展などの商談の機会の提供や自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)など貿易・投資をやりやすくするための制度の整備などにも関わっています。
Q:国際ビジネスについてどのようにお考えですか?
山口:今年に入ってから日本の経済は好転してきていますが、依然として就職状況は厳しいのが実情です。でもこうしたなか需要が高まっている分野があります。それが国際ビジネスや国際業務を担う人材へのニーズです。というのも、多くの日本企業が国内市場の縮小を背景に、海外での、また海外と関わる事業の拡大を目指しているからです。
Q:どのような分野においてでしょうか?
山口:国際ビジネスというとすぐに思い浮かべるのは、総合商社や自動車メーカーといった企業です。しかし、実は、これまでは国内業務がほとんどだった流通(小売店など)や保険、農業、食品、さらには教育(学習塾など)、医療・介護、自治体(県庁や市役所)などにも、グローバル化は拡がっているのです。
Q:グローバル化は様々な職種において進んでいるわけですね。
山口:はい。ですから、各企業が海外ビジネスを展開するに際して大きな課題となっているのが人材の確保、特に先進国以外でも活躍できる人材の確保です。すなわち、国際ビジネスは大きな可能性を持った分野、フロンティアであるといえます。
(次回につづく)
ICD(国際キャリア学科)は将来グローバルなシーンで活躍したいという皆さんが、英語のスキルを身につけ、専門的な知識を学び、行動力と思考力を鍛えていくお手伝いをします。 |