卒業生の活躍:文屋敬ゼミの場合

文屋敬先生より、ゼミや卒業生の話が入りました。
以下は、先生から届いた文章と写真です。
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  私のゼミでは社会学者の思想社会学の理論を勉強します。「人間の行動について、当然だと考えられていることに疑問をもつ」、「何かと何かの関係に着目すること」を基礎的な視点として習得するように指導しています。社会学は私たちの日常生活に有用な学問です。だから卒業後も社会学的な視点を日常生活のなかで生かすように伝えます。

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 さて社会学を勉強した卒業生たちですが・・・。卒業後、勉強を続けている人が少なくありません。
 ある人は紆余曲折をへて別の大学の大学院(医学部)に進学し、博士課程に在籍しながら社会福祉施設で働いておられます。NHK総合で放送中の「プロフェッショナル」にも紹介された認知症患者のグループホームでも働いておられました。そして現在、そうして経験をもとに博士号を取得するために研究されています。
 別の卒業生は、卒業後いったんは就職されましたが、その後、看護学校に入学して資格を取得し、看護師として働いておられます。卒業論文で研究されていたことも続けられているようです。
 ある卒業生は卒業研究で、社会学の視点を利用した演劇の脚本を書き、演劇部の協力の下で公演しました。卒業後、イベント会社で働きながら、演劇の勉強を続けておられます。  あるゼミ生は、「あしなが育英会」や「NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンク」などの団体が行っている自殺者の遺児支援の活動に参加しています。そして卒業研究では「自殺」についての研究を行いました。こうした活動が認められ、日本学生支援機構が行っている平成20年度優秀学生顕彰事業の社会活動部門で大賞を受賞されました。  どの卒業生も勉強を続けられています。多くの大学生が卒業後、仕事におわれて勉強をする気にもなれなくなります。でも学生時代に勉強することが「楽しい」という体験をすると、卒業後も勉強を続けることができます。もう一度、「楽しい」体験をしたいからです。
 私のゼミは多くの書籍を読まなければなりません。発表もあり、レポートもあります。けっして楽なゼミではありません。それでも精一杯勉強して、何か新しいことを知った時、ゼミ生たちは楽しいとか、嬉しいとか感じるようです。私はこれからもそうしたゼミにしていきたいと考えています。

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