九州国立博物館を見学して

3年生の学生より、ゼミの話が入りました。
以下は、彼女から届いた文章と写真です。
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  3年人間関係学演習の私たちのゼミでは、学外実習と親睦を兼ねて九州国立博物館を見学しました。 その際普段私たちが学んでいる心理学と日常生活との関連を見ることを目指して、心理学にも関係の深いユニバーサルデザインという視点から社会を見ることを心掛けました。またこの福岡女学院大学では博物館学芸員の資格も取得でき、私はその課程も履修しているので、心理学を学ぶ者としての視点と学芸員としての視点から博物館を見学し、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。

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 ユニバーサルデザインとは誰もが快適に利用できるデザインのことで、これをたとえば発達心理学的な視点を通して見ると、乳児から高齢者まで異なった不自由や利点を抱えながらも共に博物館を楽しむためにはどのような工夫が必要なのかということをデザインしていく上で、また利用する立場としても考えるべきところが見えてきます。他にも障害児者心理学の立場からは障害を抱えた人にとっての利用しやすいデザインを考えるきっかけにもなるなど、領域によって見えてくるものも異なります。

このような目で博物館を見ていくと多くの発見がありました。たとえば上り下りにエスカレーター・階段・斜行リフトを設置してあることや、館内の大部分に段差をなくし車椅子の方やお年寄り・小さな子どもがつまずかないようにしてあること。多目的トイレを数箇所に設置し子ども連れの人や車椅子・松葉杖の人、その他の不自由を抱えた人が使いやすいように手すりや空間の広さなど工夫してある点。他にも数ヶ国語での案内の表記や点字・ピクトグラムを多用してあることなど、幅広い年齢層、多国籍・多文化が集まる博物館を様々な人々が快適に利用するために、ユニバーサルデザインが効果的に活用されていました。

今回の博物館見学は私にとって普段学んでいる心理学を実践的に考える機会となりました。意識して初めて見えてくることもあると知り、今後もただ学ぶだけではなくそれが実生活のどこに活かせるのかということを意識しながら、さらに深く心理学を学んでいきたいと思います。                                 (3年生 福田)

 

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HP担当者 | カリキュラム/授業 | 18:04

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