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人文学部 言語芸術学科 言語芸術学科 Today

2013年02月05日

「百読百鑑」レビュー 『ガリヴァー旅行記』  スウィフト作 平井正穂訳 by パルカ

 ガリヴァー旅行記は、第一篇~第四篇からなるレミュエル・ガリヴァーの旅行記だ。
 旅行記では、ガリヴァーは航海術やいろんな数学の分野、医学を勉強し、多くの航海で船医として船に乗っていた。
 ガリヴァーが訪れた国は、リリパットという小人国、ブロブディンナグという大人国、ラピュータという空飛ぶ島、日本など。どの国もそれぞれ違いかわった国ばかりだ。だが、すべてに共通するところがある。それは、ガリヴァーが国や島に上陸するまでに、暴風雨に遭い、船が押し流されたり、船が真っ二つに壊れてしまったり、浸水したりと事故が起こるところだ。第三篇には、海賊に見つかってしまう。その海賊船の中には、日本人の船長も出てくる。
 よく知られているのは第一篇の小人国のリリパット国の話だと思う。その話には、スウィストの思いが込められていると思う。話の中で、リリパット国とプレフスキュ国は、些細なことで戦争をして対立していた。そのことから、些細な出来事が大きな闘争になるということを、伝えたいのだと思う。  
 また、第四篇では、ガリヴァーの祖国のイギリスことが多く語られている。
 このように、第一篇から第四篇ひとつひとつ著者のスウィストの思いが、物語として国々で起きている。 
ガリヴァー旅行記は、各篇話の内容が全く違うので、楽しめると思う。
 いろんな形で、映画化もされていて、子どもから大人でも面白くなれ、ガリヴァー旅行記の世界観を想像できると思う。そして、日本のことも書かれていて、自分が住んでいる国のことがかかれていて、とても親近感がわいた。