福岡女学院大学 トップページ > 大学概要 > 福岡女学院大学大学院に関する情報 > 教育研究上の目的・教育方針
本大学院は、キリスト教に基づく福岡女学院創立の精神に則り、総合的かつ精深・高度な学術研究を行なうとともに、専門的知識と研究能力を備え、国際社会に対応できる女性を育成するための教育を行うことを目的とする。
人文科学研究科
本研究科は、人文科学分野において広い視野に立ち、精深な学識を授け、高度の専門性を要する職業等に必要な能力を養うことを目的とする。
比較文化専攻
世界各地域の言語、文学、思想など文化現象の比較研究に関して、高度な専門知識と広い視野を備え、国際社会で活躍し得る人材の育成を目的とする。
臨床心理学専攻
臨床心理学に関する精深な知識と技術をもち、広い視野に立って人々の心のケアに携わる専門家の育成を目的とする。
比較文化専攻
比較文化専攻は、世界各地域の言語・文学・思想など文化現象の比較研究に関心を有しており、国際社会に対処できる専門知識と広い視野を備えた人材の育成を使命としています。具体的には、個別専門分野の研究課題に対して、広い視野から深く洞察する能力を養うことに志を持っている人材を求めています。
臨床心理学専攻
臨床心理学専攻は、心理臨床における専門的な知識や対人援助技術を修得することに精進し、かつ自己内省力に優れ人間性豊かな人材の育成を使命としています。本専攻は、学問に真摯な態度で向かい、積極的・自主的に学修し、人とのつながりを大切に協働して人類の精神的健康に貢献することに志を持っている人材を求めています。
比較文化専攻 【詳細】
比較文化専攻は、国際化社会に対処できる高度な専門知識と広い視野を備えた人材の育成のために、世界各地域の言語・文学・思想などの文化現象の比較研究を行っています。
本専攻では有機的に関連したカリキュラムを編成し、特定の研究分野に重点を置きつつ、関連分野を履修させることとしています。このため、専攻の研究分野に基礎科目・基幹科目・関連科目・特別研究科目を設けています。
基礎科目は比較文化研究において必須の基礎的条件である異文化交流と対象文化の言語を体系的且つ専門的に究めるための基礎的科目です。
基幹科目は比較文化研究の根幹をなす科目です。自国の文化を取り巻く東アジアと欧米の文化を研究し、日本語圏文化と英語圏文化をさらに深く究めるための基となる科目です。
関連科目は第I類・日本語圏文化科目・第II類・英語圏文化関連科目を配置しています。基幹科目による、比較文化の姿勢と視点に立脚した、各文化圏の文学・文化・言語の研究と相俟って、より深い専門性と体系性を求めることを目的とする科目です。
特別研究科目は基礎・基幹・関連科目を踏まえて、受講者が独自の研究課題を掘り起こし、それぞれの研究に取り組み、修士論文の執筆から完成へと導く科目です。
本専攻では日本語圏コースまたは英語圏コースのいずれかに所属し、科目を履修します。日本語圏コースでは、関連科目第I類として日本文学・民俗学・日本語学などの日本文化関係の科目を履修し、英語圏コースでは、関連科目第II類として英語学・英語圏文学・英米詩想などの欧米文化関係の科目を履修します。
本専攻ではまた、日本語教員課程を設置し、所定の科目を履修することによって、「大学院日本語教員課程修了証」を授与します。
臨床心理学専攻 【詳細】
臨床心理学専攻は、急速に多様化・複雑化する社会で不適応に陥っている人からの要請に応えうる人材の育成のために、学部において修得した心理学全般に関する基礎知識をベースに、臨床心理の専門知識と技術を身につける体系的で体験的なカリキュラムを用意しています。本専攻は修了と同時に臨床心理士の受験資格を取得することができます。
本専攻は臨床心理士有資格者7名を含む多領域の専任教員によって構成され、臨床心理学専門科目以外に、哲学、宗教、社会心理の多様な視点による人間理解を図っています。教育内容においては、高等専門職業人である臨床心理士の養成という観点から、講義科目に加え院生の実習機関である臨床心理センターを中心にした臨床心理活動の充実を図っています。
修士1年では、演習と実習を重視した心理学科目群を通して、臨床心理学に関わる深い学識を修得し、広い視野に立って人の心のケアにあたる専門能力を身につけ、不適応に悩み、苦しむ人の支援に当たる心の専門家の育成を目指しています。それにより臨床心理士として、「こころ」の援助を行うということの重要性、援助を行う上での責任や倫理といったものを学んでいきます。またさまざまな心理療法の理論および技法を学んで、心理アセスメントの基盤である観察力や見立てる力を育成します。またカンファレンスを通して、面接のプロセスを実地で学んでいきます。1年後期からは教育・福祉・医療等の様々な心理臨床実践現場に直接出向き、体験的実習を受けます。
修士2年では、実習が中心となり、精神科系病院での短期集中実習の体験、さらに臨床心理センターの外来有料相談を担当したりして、専門家としての実践的訓練を受けます。卒業までに各院生は最低3ケースを担当・体験するようになっています。
以上の教育・訓練過程は1種指定大学院に共通するものですが、当専攻の特色は、学院の建学及び教育理念に立脚した神と隣人への「愛」に基づいた人間に対する深い関心と、学院聖句の「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」が示す「つながり」を具現化するところにあります。その実践例として、近隣小学校との特別支援教育提携事業、幼稚園との協働の子育て支援事業などを体験して、修了生は、高等専門職業人として医療・福祉・教育等の様々な分野でその専門性を発揮できるような知識と技術を身につけて社会に出ていきます。
本学大学院に2年以上在学して所定の32単位以上を修得し、且つ、修士論文を作成して審査及び最終試験に合格した者には、修士の学位を授与する。一年次より二年次にかけ、各院生に指導主査・副査を配属し、研究内容やその計画について指導する。研究を推進するうえで必要な専門知識や技術を習得するための指導については全教員が担当する。二年次では主査の指導の下に、特別研究I・IIにおいて修士論文作成のための指導を行う。最終口述試験は主査と二人の副査によって審査する。最後に、研究科委員会の審議により学位授与の可否を決定する。