受験生へのメッセージ④:仕事で英語を使うとは?

英語を学ぶ皆さんにとって将来の目標は、仕事で英語を使うことでしょう。通訳・翻訳家といった英語のプロから、教育、航空・旅行、商社・貿易など英語が使える職種は様々です。また、一般企業でも海外支店を持つ企業や海外取引を行う企業を加えるとその数はかなりのものになります。

問題はどの程度の英語力が少なくとも必要なのかということです。敢えて「少なくとも」と断ったのは、上限がないからです。仕事で英語を使うためには、高度な4技能の力に加え、広範な語彙力および正確さが求められます。また、自国はもとより英語圏の社会・文化に関する一般知識、交渉力・リーダーシップなども必要です。つまり「人を動かす」ことができる英語力が求められるのです。

仕事で英語を使うための1つの目安は、TOEICテストのスコアが730点以上かどうかです。これは文科省が新任の英語教員に求める数値であり、大手企業が社員の海外派遣を決める基準値として使っています。航空関係では600点を基準にしている企業も多いようです。TOEIC730点というのは、英語をある程度正確に理解できる能力を示しています。

このレベルに到達するためには次の点を満たす必要があります。

  1. 日常語彙を含めて広範な語彙力を持つこと
  2. 正確な文法知識を持つこと
  3. 何が書かれているかをある程度正確に把握できる読解力を持つこと
  4. 自分の考えを論理的に話す能力を持つこと
  5. まとまりのあるパラグラフが書けること
つまり4技能をバランスよく身につけることが大切です。この5点の精度を高めると得点は800点・900点台へと上がります。
 
まずは語彙を身につけることから始めて英語の勉強を楽しんでください。最近は用例が豊富に載った語彙ブックが海外の出版社からでています。単語を覚えるというより、用例を覚える方が忘れにくく効果的です。また語と語のつながり(コロケーション)などにも気をつけながら勉強してみてください。意味は似ているのに語の結びつきが異なるものがあるので注意が必要です。語彙力がつくと自信がつきます。頑張ってみましょう。

HP担当者 | 受験生の皆様へ | 12:37

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