2013年09月15日
臨床心理学専攻による第5回東日本大震災支援を終えて
岡女学院大学大学院臨床心理学専攻が進めている東日本大震災支援5年プロジェクトの折り返しとなる、第5回震災支援を終えました。
今回は、支援拠点が今までの4か所から6か所に増え、支援者も過去最高の17名が参加しました。
「あそぶ寺子屋」(子どもたちの集団療法)には待ってくれていた子どもたちが一層成長した姿を見せてくれ、「あそぶ寺子屋」を行っていた各仮設住宅集会所には、今まで支援に参加した院生たちの手作りのメッセージや一緒に作った作品が大事に飾られていました。
「リラクセイション(サート)教室」には、待ってくださったリピーターの方々に加え、新しい方々もたくさん来てくださいました。院生たちはお一人お一人に対して1対1で精一杯サートを行いました。
サートが終わると、自然にたくさんのお話をされ、ほっとするひと時を過ごされました。
支援活動には新たな展開がありました。継続支援を通して信頼関係を築いてきた田老福祉センターと今後はさらに密な連携を行い、今後の支援においては、窓口の有原さんが支援に行く前にセンターで希望者の予約を取るなど、積極的な協力体制を作ることになりました。
(田老福祉センターにて、中央が有原さん)
震災から時間が経つにつれて、どんどん体が不自由になり部屋から出られず、支援を受けることもできない高齢者の方々のために、今回初めての試みで、訪問サートを導入しました。マットをもって訪ね、その場でサートを行うといったチャレンジに挑んだ院生たちにとっては、かけがえのない貴重な出会い、体験となりました。今回の支援では、支援者として教員2名、院生9名が参加、サート教室参加者延べ177名、あそぶ寺子屋参加児童延べ42名となりました。
*写真掲載に関して、関係者の了承をいただいています。