2011年08月30日
臨床心理センター開設10周年記念シンポジウムを終えて
臨床心理センター開設10周年記念シンポジウムでは、社会で臨床心理士として活躍している修了生4名がシンポジストとして参加、それぞれの仕事の内容と成果、そして現場で専門職として働く中で改めて本学臨床心理学専攻における学びから培った力とは何かについて語りました。
生活保護者、発達障害児者、不登校や学校不適応の子ども達とその家族、障害児者とその家族など、切に支援とこころのケアを必要とする人たちに対して、それぞれがいかに心を尽くしてサポートしているか、関係者をつなげ、エンパワーメントする立場として支援対象者だけでなく、援助者の支えも視野に入れた関わりは、臨床心理士ならではの役割であることを改めて実感させてくれたプレゼンテーションでした。
非常に厳しい現場の中でも、元気に、前向きに、ビジョンをもって、臨床心理士としてのアイデンティティをしっかり自覚しながら働く力の源泉に、大学院時代の学び、中でも自己理解を深める内省の日々、仲間との協働体験、教員・同期の深いつながりがとても大きな力になっていることや、何ごとにも自分の心を注ぐ姿勢を徹底的に鍛えられたことが現場での人間関係、他職種との連携、クライエントに対する姿勢等、様々な面で生かされていることが伝わりました。
福岡女学院大学大学院ならではの人材養成の在り方がどのように実っているかを参加者みんなが共有した貴重な時間でした。
*写真掲載に関して、関係者の了承をいただいています。