受験生へのメッセージ①:どこで学ぶ?

大学で英語を専攻する皆さんへの質問:「何のために英語を勉強するのですか」

この問いに対する答えは様々でしょう。英語を勉強するのが好きだから。英語圏の文化や政治に興味があるから。英語が使えると世界の人々と交流することができるから。... 

英語をなぜ学ぶのかというのはそれぞれ個人が決めることで、それがどんな理由であるにせよ尊重されなければなりません。しかし、人生で最も貴重な4年間、莫大な投資をして学ぶとなれば上の問いは単なる質問に終わりません。「自分の目的」と「大学の教育」がマッチしなければ時間的にも金銭的にも大きな損失となるのです。 それでは大学の教育を知るためには、何を調べればよいのでしょうか。志望大学の次の点を検証してください。

  1. カリキュラム(4年間のコースワーク)
  2. 授業内容(大学が提供するシラバス参照)
  3. 教育環境(学科が作る雰囲気)
  4. 教授陣(学科を構成する教員)
  5. 学生の声(生の声)
  6. 授業料(4年間の総経費)
第1点目のカリキュラムは教育の設計図で、それぞれの大学が目的を持って作成しています。個々の科目を追うと全体像がつかみにくいので、大きな枠組みを理解してください。例えば、本学科ではスキル・実践(内外留学)・専門の3つの柱を置いて、らせん的に積み上げています。
 
第2点目の授業内容は、主要科目のシラバス(授業計画)を読んでください。また、それ以外にも関心のある科目のシラバスを読んで、期待していることと同じかどうか確認してください。大学に問い合わせるとシラバスを手に入れることができます。少し面倒ですがお薦めします。
 
第3点目の教育環境は、サポート体制です。カリキュラムの柱に対してどのようなサポートを提供しているのか確認が必要です。コンピュータなどハード面だけでなく、ガイダンスのようなソフト面での支援があるかも大切な要素です。
 
第4点目は教授陣の研究活動や領域です。最終的に専門分野を学ぶ場合、自分の関心に近い教授がいるかどうか重要になってきます。ただし、研究の関心は大学で変わることがあるので、柔軟に対応してください。
 
第5点目は実際に在学生や卒業生の声を聞くことです。オープンキャンパスや説明会に行くと在学生と話しをすることができます。大学の宣伝文句と学生達の生の声を比較して検討してください。
 
最後は4年間の総授業料です。大学は投資の場ですからコストがかかります。「安くて良いもの」はありません。問題は教育の質がコストに見合っているかです。人任せにせずに、財政面も考慮に入れて厳しい目で自分の将来を考えてください。
 
以上のような準備をして大学及び学科を選定してください。「大学の教育」と「自分の目的」が合っているかを知るためにも、「なぜ英語を勉強するのか」真剣に考える必要があるのです。 

HP担当者 | 受験生の皆様へ | 14:58

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