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臨床心理学専攻 小学校専門的サポーター実習便り

臨床心理学専攻では修士2年生になると、「専門的サポーター」として、週に1度小学校に行っています。これは、地域支援活動として福岡市の小学校と連携し、特別支援が必要な軽度発達障がい児童の多面的な援助を行うことを目的としており、院生にとっては直接現場実践に関わる貴重な体験の機会となっています。援助の内容としては、対象児に担当院生が週1回1対1でつき、クラスに入って対人関係、集団適応、学習、コミュニケーション等日常に密着しながら、観察や関わりを通して援助を行っています。同時に、保護者や担任の先生とも連携しており、連絡協議会を通して密に関わり、児童の理解を深めています。

また、修士1年生では、「学習支援サポーター」として、通常学級に入り、クラス全体の子ども達と関わり、子ども達が楽しく安心して学校生活を送れるような支援を行っています。これは、小学校という現場に慣れること、子どもの理解を深めること、2年生より担当する専門的サポーターとしての姿勢を事前に身につけることも目的としています。「専門的サポーター」や「学習支援サポーター」として小学校に入らせていただき、子ども達と直接触れ合える機会はとても貴重で、日々子ども達の笑顔や成長に私たち自身が元気をもらい、子ども達の持つパワーを感じています。また、クラスに馴染めなくて悩んでいる子や、障がいの壁に苦しんでいる子など、クラスを見渡すと色々な物を抱えている子ども達を目にし、そんな子たちをどのように支えたら良いのか、院生同士でも相談し合ったりすることで、支援の在り方や子ども達の理解を深めようと日々奮闘しています。

人の心に寄り添う臨床心理士を目指す上で、子ども達や先生方、保護者の方と繋がりを大切にしながら、貴重な学びの場で様々なことを感じ、学びを深めたいと思っています。

(修士2年 Iさん)