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臨床心理学専攻 震災支援実習便り

福岡女学院大学大学院臨床心理学専攻では、教員と院生が中心になって、2011年の夏から、2012年春、2012年夏と、3回に渡って継続的な震災支援を行っています。この計画は、今後も続けて実践する予定です。


この震災支援の特徴は、臨床心理学専門家が主体となって、臨床心理学的手法を用いて行うことです。
具体的には、集団遊戯療法「あそぶ寺子屋」と、本学が中心になって展開している主動型リラクセイション療法(サート;Self-Active Relaxation Therapy)が震災支援の手法です。

毎回大きな成果を上げているこの支援のもう一つの特徴は、臨床心理学専攻の院生全員が参加するということです。
実際現地に行く院生は毎回5人から7名程度ですが、支援期間中に必要な準備は事前に院生全員が力を合わせて、知恵を絞り、被災地の子どもに心を馳せながら準備に取り組みます。
集団療法の内容の発案、進め方の工夫、手作りで用意する道具や景品等、現地に行かなくても子ども達の心を想像し、つながるという作業は臨床心理実習としても大事な気づき、学びを与えてくれます。
もちろん、現地で指導教員(スーパーバイザー)のもと、1日平均2,3人の、主に高齢の方々にひたすらサートを行う訓練は、サートの腕を上げる大きいきっかけになります。

この震災支援の実習は、社会が直面している課題に実際関わりながら、臨床心理士としてのアイデンティティを育成し、その専門性をもって貢献するという体験であり、院生にとってより意欲的に、自信をもっていきいきと修業に励む力になっています。


2011年夏震災支援報告書 (PDF:7,987KB)

2012年度夏震災支援報告(大学院生による学内報告会) (PDF:9,420KB)

新聞記事[西日本新聞2012年3月16日] (PDF:463KB)

新聞記事[朝日新聞2012年9月5日] (PDF:250KB)