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卒業生メッセージ

臨床心理士として働くやりがいはどんなことから感じますか?

  • 【6期生】臨床心理士が一人の職場で他職種の方と協力してお仕事していく中で、みんなで検討して決めた援助方針や業務の改善がうまくいったときに喜びを感じます。また、心療内科クリニックの予診で初めていらした患者さんの話をうかがった後に、「話せてよかった」と来た時より少しリラックスした様子で診察室に入って行かれる患者さんの姿をみれたときにはやりがいを感じます。
  • 【6期生】(就職して3年目で)未だやりがいを感じる余裕がないように思っています。ただ、「ケースで関わったあの子は元気かな?」とか「どう過ごしてるかな」と、ふと考えるときに臨床心理士として働いているなぁと感じて、この感覚がやりがいを感じるという気持ちに近いのかなと思いました。
  • 【6期生】相談者のお困り事を中心とした言葉のやり取りを通じ、互いに人と人として接し、問題の解決に向かって共に考え、歩ませていただいていると感じられることが、私にとってのやりがいです。相談者のお声が和らいだり、少しでも楽になったような様子を感じた際は、一層「この仕事をしていて良かった」と思います。また、相談を通し、私自身の姿勢・生き方について考えるきっかけを常にいただけることも、やりがいのひとつと感じています。
  • 【3期生】心理療法によって、少しだけでも何かが変わり、その方のきつさや苦しさが少しでもゆるんだことが確認できたときに、何ともいえない感情が自分の中に起こります。人の心、ひいてはその方の生き方に関わる立場であることに、喜びを感じるとともに怖さも感じますが、それがこの仕事の醍醐味で、こういったことを常に考え悩む楽しみが尽きない所が、この仕事のやりがいなのではないかと感じています。
  • 【6期生】患者さんであれ、職員であれ、なんとなくうまくいかない、すんなりいかない関係性が、ちょっとした働きかけで繋がることができたときには、やりがいを感じます。
  • 【4期生】一人ひとりのクライエントさんやご家族と向き合う中で、それぞれの課題について、少しずつ進んでいくこと。また、他職種の方と連携し、クライエントさんにとってより良い支援を行っていくこと。
  • 【3期生】いろいろな人との出会いの中、常に新しい発見がある。
  • 【6期生】私はスクールカウンセラーとして学校で働いています。そこで関わる生徒達の変化を手伝えることが私にとっては一番のやりがいです。変化と言っても、相談室へ息抜きに来てすっきりした顔で教室へ帰ることから、不登校やリストカットからの脱却など様々あると思います。場合によっては、相談に来た本人が当初は望んでいなかった方向へ流れることもありますが、その全てに何らかの関わりをもち、時間や気持ちといった様々なことを共有できることにやりがいを感じます。
  • 【5期生】現在、様々な障害を持っている子どもたち(主に2歳~就学前)に対する療育、そのご家族に対する相談業務を行っております。子どもたちの困り感を整理し、どのようにしたら集団に適応でき、子どもたちが 毎日楽しく生活を送れるかということをご家族のみなさんと一緒に考えています。子どもたちの笑顔を見れること、ご家族の皆さんと子どもたちの成長に寄り添えること、こころに寄り添えることをやりがいに感じています。
  • 【1期生】一日中、心理的なことを考えていても他の人から止められず、むしろ奨励されることです。「なぜ自分は○○なのだろう」「なぜあの人はこう言ったのか」「私とあの人の間で何が起こっているのか」を考え出して勉強が手につかなくなることはありましたが、今ではそれ自体が勉強で仕事なのは喜びです。

臨床心理士として働くにあたって、大学院で身につけられた大事なものはなんですか?

  • 【6期生】いろんな立場、考え方を持った方々と協働して臨床活動等に取り組む経験が大きかったです。その中で、周囲の人々との関わりを通して自分を理解したり、それを踏まえて自分を状況に合わせていくことの大切さを学びました。職場の中で他職種の方々と協力する場面も多く、そういったときに大学院でのことを思い出すことが多いです。今もまだまだ学んでいるところですが、これからも大学院で学んだことを大事にして、臨床活動に励んでいきたいです。
  • 【6期生】改めて振り返ると「何事にも真摯な姿勢」だと思います。常に誠実に、純粋に過ごしたことが女学院で身に着けた大切なことかなと思います。
  • 【6期生】様々な研修や実習の機会、多くのご指導を賜り、色々なことを学ぶことができたと考えていますが、その中で私にとって一番大きいものは、周囲と協働して物事に臨む姿勢と、それを実行するための体力だと感じています。それは、先生、先輩、後輩、そして同期生との繋がりがあってこそ、身に付けることができたものと思います。また、大学院での生活において、人と接することの楽しさを実感できたことは、「臨床心理士として仕事をしていきたい」という私の思いの支えになっております。
  • 【3期生】大学院では、まず、自分を振り返り自分のあり方に気づくことを学びました。そしてそれが、事例を担当した時に、自然とクライエントを理解することに繋がっていったように思います。この自分を理解する過程がもしなかったら、心理療法の中で相手を理解する時の理解の仕方が少し違ってくるのではないかと思います。人を理解するとはどういうことかを、まずは自分をとおして学んだことが、大学院での学びの中で最も大きいように思います。
  • 【6期生】実践的な臨床実習だけでなく、院生同士の関わり、自分たちで準備や運営を行った行事などで共通して、全体をみて自分の役割を考えるくせは身に付けることができた大事なことなのかなと考えます。
  • 【4期生】自分を知り、何が自分に必要なのかを知ること。
  • 【3期生】いろいろな人の考え方を知る中で、自分の物事の見方の偏りを知ること。知っているから、上手くいかないとき、どうして上手くいかないのかを冷静に見ることができる。
  • 【6期生】臨床心理士としての姿勢です。
  • 【5期生】自己内省することにより、自分自身の考え方、行動、あり方について振り返ること。自分自身に直面化することはつらかったですが、心理士としての業務をする上で大切な姿勢であり、大学院でじっくりと取り組めたのはよかったと思います。
  • 【1期生】自分を点検するクセでしょうか。「これじゃいけない」と思うことで研鑽を積むことができ、いざ社会に出て「これでいいのだ」と思えたときの飛躍はとてもすばらしいものだったと思います。